2014年12月18日

「ザ・インタビュー」公開中止

ちょっと前から話題になっていたセス・ローゲンとジェームズ・フランコーのコメディー『ザ・インタビュー』がついに公開中止に追い込まれたというニュースは衝撃的でした。ハッカー集団のテロ攻撃の予告を受けて全米映画館が上映を見合わせはじめ、過半数以上の劇場が公開中止としたため、最初はやめたいところはやめれば?というスタンスだった製作のソニー・ピクチャーズも苦渋の決断をしたようです。これだとアメリカがテロに屈したというイメージですよね。アメリカというよりアーチストの表現の自由が侵害されたと見る人も多く、ベン・スティラーたちも反発の声を上げているようです。
実はソニーが被ったトラブルは、うちの雑誌などにも多少影響がありました。最初は単なるパソコン・トラブルだと思っていたんですが、そのうちにサイバーテロなんじゃないかという話になってきて、実際ここまで大きなニュースになってしまったわけです。もともと『ザ・インタビュー』は日本公開予定はなかったものの、その内容は知っていましたが、まさか北側がここまで反応するとは。とはいえハリウッドも北を甘く見ていた節があるのでは? 金正恩暗殺なんていう内容の映画、日本ではまずジョークでも考えられないですよね。そんなことしたらどれだけとんでもないことになるか、日本や韓国なら肌で知っていても、ハリウッドではもっと無邪気に考えていたのかも。
とはいえ、テロによって娯楽映画が見られなくなるのは、観客側からすれば本当にやめてほしいもの。77年に日本で公開直前で劇場爆破予告が来て上映中止となった「ブラック・サンデー」を思い出しました。あのときも公開を楽しみにしていたのに急に見られなくなって悲しかった……その悪夢がまさかハリウッドで起ころうとは。このまま屈服するアメリカではないと思うのですが、一体今後どうなるのか、注目していきたいものです。
posted by 編集長 at 22:40| 日記

2014年12月12日

ゴールデングローブ・ノミネート

ようやく昨日、2月号が手を離れ、3月号の会議をやり、一瞬一息ついているところですが、本当にこの10日くらいの間にまたいろんなことが起きて四苦八苦。あと2週間足らずでもう一冊なんて作れるの?
さて校了した直後にゴールデングローブ賞のノミネートが発表。今回の賞シーズンは、オスカーにいたるまでタイミングの悪いこと悪いこと。ニュースページに掲載されているように、候補の内訳はだいたい予想されているとおりなんですが、GG賞らしくアンジェリーナ・ジョリーの「アンブロークン」やブラピの「フューリー」、マコナヘー&アンの「インターステラー」がもう少し絡むかと思ったら無視でしたね。代わりに?「プライド」とか「ケーキ」のジェニファー・アニストンとか「マダムと魔法のスパイス」のヘレン・ミレンとか意外な名前が入っていたり。あとは作品賞にノミネートされていない「ゴーン・ガール」のデーヴィッド・フィンチャーが監督賞にだけノミネートされているのも奇妙。それにしても見事なまでにハリウッド大作と呼ばれる映画が外されているのは、華やかさが売りのGG賞らしくないといえばらしくないかも。こうなるとオスカーも結構地味な顔ぶれになるのかもしれません。
それよりも毎日のように発表されている全米各都市の批評家賞がけっこう割れているので、本命が読みづらいところもあり、意外な結果が待っている賞レースになる可能性も。今後の動きに注目。
posted by 編集長 at 21:04| 日記

2014年11月30日

もう12月

あっという間に11月が終わろうとしています。明日は12月。終業日は26日だから、もう26日しか残っていない! でも2月号も3月号も別冊も作らなきゃいけないってどういうこと?
という感じなので、11月にはいろんなスターや監督の訃報もあったけれど、ほかに書きたかったものを触れることなく終わってしまいそうなので、ここで項目だけでもあげておくことに。
新宿ミラノ座のさよならフェスの番組が決まったこと。ラストのラストは「E・T」です。ほかに「エクソシスト」「タワーリング・インフェルノ」「アラビアのロレンス」「荒野の七人」なんかも。「インファナル・アフェア」3部作や「ディパーテッド」などもあります。
フランス映画社がついに倒産してしまったこと。もうだいぶ前から実質的な活動が聞こえていなかったので、驚きませんでしたが、その日が来てみたら来てみたで、感慨深いものが。
他にも何かあった気がしたけれど、すぐ頭に思い浮かんでこない……11月のうちに書いておきたかったことをとりあえず、並べておきました。また仕事に戻ります。
posted by 編集長 at 19:44| 日記

2014年11月22日

マイク・ニコルズ監督

訃報が続きますが、今度は「卒業」で有名なマイク・ニコルズ監督がニューヨークで19日急死したというニュースが。死因はすぐに発表されなかったんですが、心不全のようです。数年前に心臓のバイパス手術を受けていたので、おそらく心臓かなとは思いましたが。数日前に奥さんのダイアン・ソーヤーと元気にパーティーに出席している写真もあったので、実際本当に急死だったのでしょう。
享年83歳ということですが、「卒業」を撮った67年には30代だったんですね。30代のうちにアカデミー賞監督賞を取れる人はこの時代あまりいなかったんじゃないかな。その前に「バージニア・ウルフなんかこわくない」とか撮っているので、“天才監督現る”という感じだったのでは。もともとコメディアンだったというキャリアも意外で、しかものちにジョン・ベルーシーなどサタデー・ナイト・ライブの面々や名だたるアメリカのコメディアンを排出するシカゴの劇団“セカンド・シティー”の最初期のメンバーだったんですね。その当時一緒に舞台に出ていたのがのちの女流監督エレーン・メイ。彼女はたしかにコメディー映画の監督という印象だけど、ニコルズはあまり喜劇監督という感じはないですよね。でも「卒業」はアメリカだとコメディー映画の範疇に入るんだそうです。そのあたりはお国柄なのか、日本人にはよくわからない感性なんでしょう。
個人的に彼の作品で一番好きなのは「イルカの日」。これこそコメディーの要素は一切ない、SF要素も加えたポリティカル・サスペンス。それでいて抒情的で、人類終末論的で、何度見てもひきつけられます。確かに「ワーキングガール」など他の作品にはどこかコミカルな要素も含まれていることが多かったかもしれないけれど、「シルクウッド」などサスペンス調の演出に優れていたような印象です。
他にもニューシネマ時代の「愛の狩人」や「キャッチ22」、メリル・ストリープと組んだ「心みだれて」「ハリウッドにくちづけ」、近年の「クローサー」や「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」(これが遺作)など次々彼の監督作が思い浮かびます。舞台演出でも名を成し、多くの俳優に愛されたそう。ご冥福をお祈りします。
posted by 編集長 at 15:20| 日記

2014年11月18日

高倉健死去

11月10日に日本が誇る名優・高倉健が亡くなっていたことが、18日になって公表されました。びっくりすると同時に、すべてが終わってから明かされるなんて、寅さんこと渥美清と同じ美学だなと感慨深いものが。
もちろん東映任侠&やくざ映画が好きな私には重要な俳優です。「緋牡丹博徒」「網走番外地」「日本侠客伝」「昭和残侠伝」シリーズなど代表作は限りないし、熱狂的ファンも多い作品なので私ごときが語るのもなんですが、ここは外国作品と健さんのことを。
最初の外国映画出演はロバート・オルドリッチ監督の「燃える戦場」(70)だったはず。主演はマイケル・ケーンだったけど、残念ながら私はこれを見逃してるんですよね。どこかで追悼上映(放映)してくれないかな。次があの「ザ・ヤクザ」。シドニー・ポラック監督作で共演はロバート・ミッチャム。いかにもハリウッド風の日本描写もありましたが、任侠映画そのままで出演した健さんがかっこよかった。そして大ヒット作「ブラック・レイン」。マイケル・ダグラスに引けを取らない存在感が渋くて良かったんですが、故・松田優作に話題を持って行かれてしまった感じが。そして「ミスター・ベースボール」。この作品の会見で実際の健さんを見ることができたんですが、本当に公私ともに変わらない人柄で、本人はそういう分け方をしない(できない?)ことを『自分は不器用ですから』という名セリフに込めていたんだそう。もう一つ思い出されるのが中国で撮った「単騎、千里を走る。」。これはいい映画だったなあと今更ながら思うのですが、健さんは中国で大ヒットした「君よ憤怒の河を渡れ」で最も有名な日本人俳優だったんです。その健さんが中国(日本と合作)映画に出るとあって、チャン・イーモウ監督はじめスタッフは大変緊張したそうです。
他にも「幸せの黄色いハンカチ」とか「八甲田山」とか「人間の証明」「南極物語」など代表作が多く、あまりふれられないであろう洋画で振り返ってみましたが、もっと海外進出もでき、国際的俳優にもなれたはず。でもそんな余計な考えは視野になかったのかもしれません。このストイックさ、義理・人情・礼儀といった日本人の美点を体現できる役者はもう出てこないでしょう。そう思うと本当に残念です。ご冥福をお祈りします。
posted by 編集長 at 13:04| 日記

2014年11月13日

ゴーン・ガール

デーヴィッド・フィンチャー監督の新作「ゴーン・ガール」をやっと見てきました。
実はお披露目試写にも行ったのですが、その時は開映30分前に劇場が超満員になり、100人くらい帰されたんじゃないかな? そのあと、見た人から『未見の人には内容が言えないから早く見ろ』と言われていたのですが、常に試写が満員という噂で、なかなか行けなかったんですよね。
で、見たのはいいけど、やっぱりこれ詳しいこと書けないじゃん!ということになりました。物語の出だしはベン・アフレック扮する主人公の妻(ロザムンド・パイク)が結婚五周年を迎えた日、突然失踪してしまうのですが、警察や世間の疑惑の目は次第に主人公に向けられていくというもの。その事件の意外な裏があって、さらに予想しづらい展開が待っているということしか言えないんですが、普通に良い人間がほとんど出てこないため、誰が誰に何をするか途中まで読めない状況になり、そんなのあり?というブラックな展開を経て、男女の核心を突くラストになだれ込むという2時間半です。
なんじゃそりゃ?と思われた方も多いでしょうが、細かいことを言えないので、こんな説明になってしまうんですよ。先だって見た「インターステラー」も言えないところが多く、こういう面白いのに説明しづらい作品が最近増えている気がします。まあ結局は劇場で見てくださいということですが。
ともかくロザムンドが熱演で、オスカー候補は堅いんじゃないかな。司会に決まったニール・パトリック・ハリスも出演していて、怪演を見せています。作品賞を取るにはブラックすぎるかもしれないけど、一見の価値ありです。
posted by 編集長 at 19:50| 日記

2014年11月07日

新宿歌舞伎町

1月号がクライマックスを迎えているとき、カンバーバッチが婚約したとか、「スター・ウォーズ7」のタイトルが決まったとか、「トイ・ストーリー4」が作られるとか、そういうニュースを連続するのはやめてくれ!って言いたくなるほど、もう大変な状態です。でも出口まであと一歩?
話変わって先週末、会社に出る前に今年いっぱいで閉館になる新宿ミラノ座に行かなきゃと思って、見逃していた「ヘラクレス」に行ったんですが、一番大きなミラノ1は一週目だけで終わりで、二週目から地下のミラノ2での上映になっていました。まあ、ここもかつては新宿東急だったところだし……と、せっかく来たので懐かしい劇場で見ていくことに。
映画は予想より面白かったですが、やはりこのあたりの雰囲気がむちゃくちゃ変わっていたのがショックでした。廃れている……この劇場を中心に四方が映画館で埋め尽くされていたころを知っている者には寂しすぎる光景。でも向かいの旧コマ劇場&新宿プラザだった跡地に巨大なビルが現われびっくり。これは来年3月にオープンする新宿東宝ビル。高層ビルですよね?このあたりには珍しい。来年ここにTOHOシネマズ新宿が入るんですが、これが歌舞伎町再生の起爆剤になる予定。
だがしかし、帰りがけにその周辺をちょっと歩いただけで客引きのお兄さんに何人も声をかけられ、一体この環境をどうやって変えていくのか、見当もつきませんでした。若い客層をこのあたりに呼び戻すのはいろいろ大変そうです。と言いつつ、明日も休日出社前に歌舞伎町へ行って、今度こそミラノ1の超大画面でシュワちゃんの「サボタージュ」を見ようと画策しているのでした。

posted by 編集長 at 20:10| 日記

2014年10月24日

ジョン・ラセター自ら

東京国際映画祭が開幕しましたが、このオープニングに合わせて来日したジョン・ラセターが、日本のマスコミ向けに今後のアニメーション新作プレゼンをやりたいということで、六本木の会場に行ってきました。以前にもこうしたディズニー新作プレゼンは行っていますが、そういう時は誰か重役が発表するものの、ラセターがやるのって初めて? ちなみに以前のプレゼンで憶えているのは、「カールじいさん〜」とか「プリンセスと魔法のキス」とかがまだまだ未完成のころ、出来立ての部分やラフスケッチ的なものを見せてくれた時。おじいちゃんや黒人プリンセスという大胆な主人公設定に、ディズニーの変革を感じたものです。
今回はワールドプレミアとなる「ベイマックス」(すでに見ましたが、良い出来です。多くの人が癒されそう。アニメなのに意外な人物がカメオ出演して笑えました)を引っ提げてやってきたラセターは「アナ雪」の大ヒットに大変満足している様子。ディズニースタジオのスタッフがそれぞれ自国の言葉(いろんな国の人が一つのスタジオで働いているんです)で『ありがとう』を日本の観客に向けて語りかけるクリップの上映後は『この映像を見るといつも涙ぐんでしまう』と告白していました。
ということで日本向けに特別に、今後の新作を映像を見せながら教えてくれたラセター。ディズニー・アニメーションは久々に言葉を話す動物たちが織り成す物語『ズートピア』、ポリネシアの少女が主人公の『モアナ』の一部を紹介。ピクサー作品は来年公開の『インサイド・ヘッド』はじめ『グッドダイナソー』『ファインディン・ドリー』のストーリーを紹介してくれました。どれも完成が楽しみな作品ばかりです。
日本大好きのラセターは、この後午後からも同じ会場でプレゼン&講演のようなものをやるとか聞きました。そこではジブリ愛をもっと語りたいのだそうです。バイタリティーあふれるお方です。

posted by 編集長 at 13:02| 日記

2014年10月14日

26回目の世界文化賞

毎年この時期恒例の『高松宮殿下記念世界文化賞』の受賞者記者会見に行ってきました。
今年の受賞者は絵画部門がフランスのマルシャル・レイス氏、彫刻部門がジュゼッペ・ペネーノ氏、建築部門がアメリカのスティーヴン・ホール氏、音楽部門がアルヴォ・ペルト氏、演劇・映像部門が南アフリカのアソル・フガード氏でした。フガードさんはアカデミー外国語映画賞を受賞した「ツォツィ」などの原作者であり、演劇・作家として著名な人物で、南アフリカから初の受賞者となりました。
個人的にはあまり知らなくてもこういう超一流のアーチストが一堂に会するということは本当にすごいことです。それはその場にいるだけで何か特別なものが伝わってくるのです。あまり知られていないかもしれないですが、その会見にはいつも国際顧問として、ものすごい人たちが同席しているからかもしれません。日本からは第1回からずっと出席されている中曽根康弘元首相はじめ、元イタリア首相のランベルト・ディーニ、オックスフォード大学総長のクリストファー・パッテン、メトロポリタン美術館理事長のウィリアム・ルアーズ、ドイツのプロイセン文化財団総長のクラウス・ディーター・レーマン(さらに欠席だったけど元フランス首相のジャン・ピエール・ラファランも)といったとんでもない人たちがずらりと並んでいるのを見るだけで圧倒されます。
日本人はあまりわかっていないようだけど、こういう立派な芸術賞があることを国民の誇りにした方がいいと彼らは口をそろえて言っています。みなさんも覚えておいてくださいね。
posted by 編集長 at 21:38| 日記

2014年10月06日

東京に台風

昨日から雨が激しく降っていましたが、今朝出勤するころに東京方面は台風18号の真っ只中に。TVであまりに脅かすようなレポートが多かったので、とりあえずいつもより30分ほど早めに家を出ました。レインシューズなんてしゃれたものを持っていないので、いつもの靴にとりあえず濡れた時に取り換え用の靴下とタオルを持って。暴風雨かと思いきや、雨は激しいものの、風がそれほどでもなかったのが幸い。うちから一番近い駅まで2分ほどだけど、電車が遅れ気味だとTVで言っていたし、ツイートに電車内が混みすぎ!という情報もあったので、覚悟していたら、ホームについた早々電車は来るし、そんなに混んでないし、三駅ほど乗車して、乗り換えたら、やはりそっちもすんなり電車が来て(遅れて申し訳ありませんというアナウンスはあったけど)、いつもよりだいぶ早く会社に着いてしまいました。
こういう時、学校は休校になるようですが、SCREENは現在12月号の締め切りと必死に戦っている最中なので、休むなんて無理(しかも遅れ気味!大丈夫なのか?)。でもあっという間に晴れ間が出てきたようです。もう少し早く過ぎ去ってくれれば良かったのに。
posted by 編集長 at 13:11| 日記