2016年08月20日

dマガジン、スタート

先週はパニック・アドベンチャーの金字塔「ポセイドン・アドベンチャー」、今日はスティーヴ・マックィーンのバイオレンス「ゲッタウェイ」を午前十時の映画祭で見てきて、頭の中は70年代に逆行中。CSでも「70年代アイドル歌謡曲ベスト100」という番組を見て、ほとんど歌える!とアナログ世代、ばりばりの反応を見せていますが、まったく話変わって今日からSCREENがdマガジンでも読めるようになりました。
dマガジンといってピンとこない人も多いのですが、CMで渡辺直美さんがやってるやつというと、大抵の人がわかってくれます。まあスマホなどでもSCREENが読める時代が来たということです。エンタメ雑誌のデジタル化については、本当に結構昔からいろいろな制約などがあり、各出版社が集まっての勉強会などもありながら、実現が難しいとされてきたんですが、映画会社の方たちと話していても、もうそういう時代でもないという風潮がようやく定着してきたという感じですね。若い世代は本当に雑誌というものに対する考えが我々アナログ時代を知っている者と異なるので、今後もこういうことが当たり前のようになっていくのでしょう。
注意事項として全ページ読めるというわけではないのですが、もしよければ一度お試しください。
posted by 編集長 at 14:06| 日記

2016年08月15日

オリンピック真っ最中

連日のようにリオ・オリンピックの様子がものすごい勢いで報道され、すいませんがちょっと食傷気味の中、80年前のオリンピックを描いた「栄光のランナー/1936ベルリン」を見てきました。
ナチス・ドイツが台頭する中で行なわれたベルリン五輪で、米国陸上選手ジェシー・オーエンスが複数の金メダルを獲得して、ゲルマン民族優位を示そうとしたナチの鼻をくじいたという逸話は、なにかで聞いたことがあったような……これはまさにその時のオリンピックの話ですが、黒人選手だったオーエンスが米国内でもかなり人種差別されていたことや、(五輪記録映画を撮った女性監督)レニ・リーフェンシュタールとのトリビア?など知らなかったことも多く、為になる映画でした。
たしかに今回の記録、メダルのことも報道すべきだとは思いますが、時には歴史に目を向けた独自の特集なども組んでもいいのでは? どの局を見ても24時間同じ映像が繰り返し流されるばかりだとそう思えてしまうもの。その前に見た「ニュースの真相」でも言っていましたが、このままだと報道は誰かが取材したものをあげつらって読み流すだけのメディアになってしまうというセリフは、オリンピックに限らず確かに今そうなりつつあるな、と合点のいくものでした。確かにメダルを取る瞬間は何度でも見ていて気持ちいいものでしょうが、それ以外にも競技の間にはドラマがいろいろあるのでは?と、ふと考えてしまうことも。
「栄光のランナー」もオーエンスが差別にあいながらメダルを取るまでの話や、米国が参加に至るまでの話や、ゲッペルスとレニの関係など、様々な角度でベルリン・オリンピックを見ていて、一方的でないところが個人的には良いと感じましたが、みなさんはどうでしょうか?
posted by 編集長 at 18:04| 日記

2016年08月10日

スーサイド・スクワッド

昨日、ようやく10月号を校了、魔のお盆進行をなんとか終えました。一息ついたところで全米で大ヒット中の「スーサイド・スクワッド」完成披露試写会へ。
もうハリウッドでの評判を知っている方もいるかもしれませんが、ま、突っ込みどころ満載ですが、それも含めて面白かったですよ。でも一番良かったのは、やっぱりマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインでしょう。彼女の快演を見るだけでも一見の価値ありです。ウィル・スミスやジャレッド・レトーも張り切っているけど、マーゴットのハマリぶりが最高。男性ファンが激増するんじゃないかな。
それはそうとして、まず思ったのは、これってアメコミ版「特攻大作戦」ですよね。ちょっと懐かしいけど、第二次大戦のさなか、ドイツ軍司令部を破壊するためのミッションを受け、集められた12人の囚人たちの極秘作戦を描いたロバート・オルドリッチ監督の大ヒット戦争映画。死んでも誰も何とも思わない連中が、恩赦を餌に集められたものの、男の意地をかけて作戦を遂行するこの映画、大ヒットを受けて、日本でも同じような内容の東映映画「ごろつき部隊」がすぐに製作されたりしたもんです。
大きな枠組みで言えば、まさに「特攻大作戦」の囚人たちが、やはり獄中に囚われていたアメコミの悪役たちに変わったような感じで、ノリは嫌いじゃないんですよ。ただ敵役がなあ……
でも見終ったあと、うちの編集者たちと話がはずんだので、いろいろ見どころは多いです。ぜひ日本でもヒットしてくれますように。
posted by 編集長 at 16:26| 日記

2016年07月31日

シン・ゴジラ感想

本当はもっと後で見ようかと思っていたんですが、なんだかネタバレが怖くなってきて、今朝がた都知事選挙すませて、そのまま日本橋で見てきちゃいましたよ「シン・ゴジラ」。
いちばん大きいTCXスクリーンだったけど、前二列以外はほぼほぼ満席ということは「面白い」という情報がもう飛び交っているせい? (これから何も知らずに見たいという人はこの後、読まないでください)まあ一番驚いたのは最初に出てきたゴジラの姿ですかね。別怪獣?かと思いましたよ。それ以外ではかなりでかいとか、巨神兵みたいとかいう噂を知っていたので、その辺は想定内でしたが、ともかくこれまでゴジラといえば、他人事のように怪獣を見ていればよかったのが、今度は他人事じゃなく描かれているという違いが、最もこれまでと違うということでしょうか。だから、この後もしまたゴジラ映画が続くとしたら、かなりハードル高くなっちゃったから、庵野さん以外の監督、やりづらいだろうなと変な心配をしてしまいました。特撮の面でも現在日本映画の最高水準では? 都内の話なので、自分がよく知っているところが出てきては壊されたりするものだから、より身近に感じられるし。
それでも一番印象的だったのは、出演者たちのセリフの多さ! 膨大な量のセリフをほぼ全員がものすごい早口でまくしたてるので、ついていくのが大変。一番おっとり話してたのは平泉成さんかも。「ソーシャル・ネットワーク」みたいにこのセリフを何秒でしゃべって、とか演出されているのかと思いました。ゴジラも大暴れするけど、実は半部以上は日本政府・軍部の人間ドラマ。もし日本に未知の生物が出現したらどうするかというシミュレーションドラマになっているので、リアル感があるという批評が多いわけです。
最後におまけで言うと、劇場パンフにいろいろネタバレ含めて載っています。ということかな。
posted by 編集長 at 13:43| 日記

2016年07月22日

「子連れ狼」ハリウッド映画化

こういうニュースがあるのをご存知の方もいるでしょうが、監督はジャスティン・リンが候補とか言ってます。なんで日本の古い時代劇がいまごろハリウッド映画に? という疑問も出てきていて、当然かと思いますが、意外にあちらではカルト人気を得ているのです。それもこれもタランティーノが好きなせい? 
でも日本で有名なのはおそらく萬屋錦之介主演のTVシリーズですよね。タランティーノが好きなのは若山富三郎主演の映画版の方。かくいう私も大好きです。タランティーノが好きだとかなんだとか言われる前から!
だってすごいんですよ。このシリーズ。この間久々にフィルムセンターで三隅研次監督特集があり1作目の「子を貸し腕貸しつかまつる」を見に行ったんですが、やっぱり素晴らしかった。映像の様式美とか元祖スプラッタとかもいいんですが、なんといっても主人公・拝一刀を演じる若山富三郎の気迫の演技。この人の殺陣は本当に日本の俳優トップクラスでは? さらにあまりにも豪快なストーリー展開。第6作の「地獄へ行くぞ!大五郎」をその昔、浅草の名画座で見た時は、オールナイト上映でおじさん観客たちがみんないびきかいて寝ている中、一人で大興奮しちゃったくらいで、あっけにとられていたんですが最後はもう爆笑するしかない!という無茶展開に、これは正当な評価されざる日本の隠れた名作だと勝手に決めていたんです。
でもやっぱりほかにも好きな人いたんですね。それがタランティーノであり、ロジャー・コーマンだったり。さてその流れでいまごろハリウッド映画化となるわけですが、いくら主役を日本人俳優にやらせると言っても、若山氏以上にすごい拝一刀を演じられる俳優はもういないでしょう。そのあたりはCG技術で補完するのでしょうが、それじゃあ迫力でないんだよな〜。まあどんなことになるか一応期待しておきます。
posted by 編集長 at 13:04| 日記

2016年07月11日

永六輔さん逝く

まもなく9月号校了というところで、突然、永六輔さんが亡くなったという訃報が飛び込んできました。永さんのことは特に説明なしでもほとんどの日本人が知っている存在ですよね。テレビにラジオに随筆に……多彩すぎてどれが本業、代表作といいきれない方です。
永さんといえば、長女の永千絵さんが現在も本誌SCREENでエッセイを連載中ですが、実はその昔、70年代後半ころに、親子で連載を担当されていたのです。もちろん私はそのころ読者の一人ですが。
この連載は、父・六輔さん、娘・千絵さんがそのころ見た近作の主演・助演スター、またはお気にいりスターにあてて手紙を書くといった形式で、時に六輔さんが娘さんに、千絵さんがお父様に書くこともあったと記憶していますが、昔の映画を知っている六輔さんと我々の世代に近い千絵さんの生の感想がそれぞれに面白かったと覚えています。どちらも本当に映画がお好きで、世代が違っても映画を通してコミュニケートできるのだということがわかるコーナーでした。
千絵さんはその後、本格的に映画エッセイストとして活躍され、本誌にもさまざまな記事を書いていただいているのですが、本誌が60周年を迎えた時に特別編で、親子対談をお願いしたら、快く引き受けていただいたことも今となっては貴重なことです。
あまりに突然でまだ千絵さんにもお悔やみを伝えることができていないのですが、日本の芸能界にとって大きな損失といえるのではないかと思います。ご冥福をお祈りいたします。
posted by 編集長 at 15:01| 日記

2016年07月02日

100歳おめでとう

日本時間で言うと昨日になってしまうんですが、7月1日ハリウッド女優オリヴィア・デハヴィランドが100歳を迎えたことが話題になっています。オリヴィア・デハヴィランドといえば一番有名なのが「風と共に去りぬ」(1939)のメラニー役ですね。あの時代の映画俳優がまだ生きているというのがすごさの証明でしょう。しかも「遥かなる我が子」「女相続人」と二度アカデミー主演女優賞を受賞している実力派です。私が映画を見始めたころ、まだ「エアポート77」や「スウォーム」に出ていた現役だったのですが、最近はもう公に出てくることはほとんどないですね。これも有名な話だけど彼女が生まれたのは東京なんですよね。お父さんの仕事の関係だったかな。だから妹ジョーン・フォンテーン(「レベッカ」「断崖」などヒッチコック女優ですね)も東京生まれ。ジョーンは惜しくも2013年96歳で亡くなってしまいましたが。彼女は生前姉と仲が良くなかったようですが「私の方が姉よりも先にアカデミー賞を受賞し、先に結婚しましたから、もし私が先に死んだら、すべての面において私の後塵を拝したと知って激怒するでしょう」と言ったとか。ではオリヴィアは100歳でも嬉しくないんでしょうか? 
12月にはたしかカーク・ダグラスが100歳を迎えるはず。これもすごいけど、この間「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」を見ていたら、ハリウッド内幕ものなので実在の映画人が多数登場してきたんですが、ジョン・ウェイン、エドワード・G・ロビンスンなどと共にダグラスも登場。「スパルタカス」の脚本に関する面白いエピソードが描かれていました。ダグラスの話はまた12月に。
posted by 編集長 at 20:19| 日記

2016年06月26日

「ハリーとトント」

日曜出社前に『午前十時の映画祭7』で「ハリーとトント」を見てきました。今回は日本橋で見ましたが、実は2週間前に新宿でも見たので、今月二回目です。というくらい大好きな映画なんですが、今この時代に映画館で「ハリーとトント」が見られるというのは、『午前十時の映画祭』のおかげとしかいいようがありません。しかも4K! 映像に汚れが全くない状態で見られるのも奇跡的で、2回どころかもっと見ておきたいほどです。
新宿の時もほぼ満員でしたが、今回も空席は一つ二つくらい? 最初に日本公開されたのは「ジョーズ」が大ヒット中の75年末だったので、評論家ベストテンで1位になったものの、当時あまりヒットしたとはいえなかったのでは? それがなぜ今満員か? 宣伝部の方に聞くとやはり予想以上の集客だそうで、おそらく「猫ブーム」もあるのでは? と言っていました。トントのおかげだったんですね。
それにしても今にして素晴らしいと思うのは、70年代半ばのアメリカの空気感が非常によく描かれていること。特に寂れた感じのニューヨーク。『昔はロンドンのようだったのに』と嘆くハリーの独り言が要所要所でいい効果を上げているんです。またハリーの孫や途中で出会うジンジャーという少女のヒッピーぶり。彼らの目指すのはコロラドのコミューン。ベトナム戦争も末期になり、若者たちの夢が崩れていく様子も描かれているし、ハリーの娘(エレン・バースティン)が流行しかけの『ウーマンリブ』を象徴していたり、ラスベガスのステージで歌っているのは女性グループだったり、ハリーの元恋人や、長男の嫁など登場する女性がみんな当時の世相を見事に代弁しているんですね。シカゴやラスベガス、ハリウッドの街並みも今とは違って、貴重な映像資料といえそう。ハリーが車で大陸横断するルート66も今はもう閉鎖されたとか?
何度見ても発見のある映画こそ名作。もうTVやDVDなどで数えきれないほど見ていても、時を改めて見直してみるとまた何かしら発見がある「ハリーとトント」はまさに名作といいたいところです。 
posted by 編集長 at 16:28| 日記

2016年06月13日

四十九日

先月のブログで書いたように、SCREENの三代目編集長を20年にわたって務めた尾河照三氏の四十九日の法要が土曜日に行なわれたので、代官山へ行ってきました。お寺ではなく、奥様が入所されている施設の方で行なわれたのですが、ご親族のほか近代映画社のOBや、親しかった業界関係の方などが集まり、ようやく尾河さんにきちんとお別れができました。最初は存じ上げなかったのですが、息子さんが山口県の方で住職をされており、ご自身でお経も上げられました。なかなかない例だと思われます。ご家族や関係者の方に尾河さんのお話を伺って、いろいろと懐かしいことを思い出しました。ずっと忘れていたんですが、なぜかロッカーを共有させていただいていたんですよね。ロッカーを開けると尾河さんが愛用されていたコロン?のような匂いが立ち込めていたんですが、それはフランス製だったことを初めて伺いました。形見分けにネクタイもいただいて、アットホームな良い供養の場になったのではないかと思います。
まったりしたいところでしたが、そのあと毎月出演しているラジオ番組収録のため、TBSに直行。ご存知の方もいることでしょうが、「明日へのエール〜ことばにのせて」という番組内で月一の映画コーナーを担当させていただいています。これまで「銀幕のことば」というコーナーだったんですが、今月から「エールシアター」というタイトルに変わり、見た人の励みになるような映画を毎月一本紹介するということになりました。今月の放送日は6月25日21時からということですので、よければ聞いてみてください。
posted by 編集長 at 20:19| 日記

2016年06月04日

伝説のファイター、アリ死去

報道するメディアによって、名前の読み方が違っていますが、(SCREENでは)ムハマド・アリが亡くなったそうです。今朝最初にニュースを見た時「重篤」だったのがすぐに「危篤」になり、その直後に「死去」と、あっというまに表記が変わっていくので、こちらもびっくりでしたが。
アリといえば、私らが子供のころ、アントニオ猪木と闘った特別興行がとにかく印象的。我々世代にとっては史上最強のファイターでした。それこそ「ロッキー」が公開される前だったので、海外ボクサーといえばアリというのが当時の子供たちの常識みたいなもの。アリと猪木が戦った翌77年、「ロッキー」が日本公開されヒットしたせいか? アリ自身が自分の役を演じる自伝映画「アリ・ザ・グレーテスト」も同年公開されたんですよ。彼を取り巻く共演者が豪華で、アーネスト・ボーグナイン、ロバート・デューヴォール、ベン・ジョンスン、ジェームズ・アール・ジョーンズなどハリウッドの演技派がずらりで、そっちの方が気になったくらいなんですが、ちょうど1年前くらいにCSでこの映画が放映していて、DVDとかも出ていないし懐かしいからつい見ちゃったんですね。後年ウィル・スミスがアリを演じる伝記映画も作られ、アカデミー賞候補にもなりましたが、やはり本人が演じているのはまた別の味が。カシアス・クレイ時代の葛藤なども本人が演じているとなにか説得力があるような気がしました。
ドキュメンタリー映画もいくつかあったと思うんですが「モハメド・アリ かけがえのない日々」というのが面白かったです。これはジョージ・フォアマンとの世紀の一戦をメーンにしていたはず。彼の人となりがよく出ていた内容だったと覚えています。それにスタローンが「ロッキー」でアカデミー賞に出席した時、ステージ上にアリが登場して、スタローンと「共演」?したりしたこともあったなあ。ともかくアメリカの英雄だったので、映画界にも縁がないようでいて、時折何かの映画イベントに出席していた記憶が残っています。
できれば「アリ・ザ・グレーテスト」がリバイバルとかソフト化されるといいのだけど。まずはご冥福をお祈りします。
posted by 編集長 at 17:23| 日記