2014年04月19日

今年のカンヌ・コンペ候補作

カンヌ国際映画祭の長編コンペティション部門の候補が出ましたね。
正直なところ、また? という印象の監督の名前が多くて、新たな才能を世界から見つけてくるのも大変なんだろうなと選定委員の苦労を思いました。
特にダルデンヌ兄弟、マイク・リー、ケン・ローチはすでにパルム取っているし、ゴダールまで出てきちゃうあたり、話題にはなるだろうけど、また賛否両論で終わっちゃう予感も(でももしパルム受賞なら3大映画祭制覇らしい)。アザナヴィシウスとかヌリ・ビルゲ・ジェイランとかアトム・エゴヤン、河瀬直美あたりはパルムに挑戦する意義はありそうだけど……
下世話な目で面白そうなのは、デーヴィッド・クローネンバーグの「Map to the Stars」がロバート・パティンスン主演で、オリヴィエ・アサイヤスの「Clouds of Sils Maria」ではクリステン・スチュアートが出演。二人はカンヌですれ違うのか…?なんてところ(失礼)。アサイヤスの方はクロエ・グレース・モレッツも出ているので、彼女とクリステンの2ショットが話題を呼びそう。
個人的に気になるのは、グザヴィエ・ドランと、アリーチェ・ロルヴァケルといった新興勢力?とトミー・リー・ジョーンズ作品(また西部劇)かな。
審査委員長はジェーン・カンピオンなので、彼女の好みも大きく反映されるでしょうが、アカデミー賞などとは違い、上映されてからの評価もかかわってくるから、なかなか予想しづらいカンヌですが、その結果を楽しみに待ちましょう。
posted by 編集長 at 14:21| 日記

2014年04月14日

久々の美少女新星

5月10日から公開されるフランス映画「ヴィオレッタ」に主演するルーマニア出身の新人、アナマリア・ヴァルトロメイにインタビューしてきました。この映画はカメラマンの母親の言われるままにモデルをしていた年端もいかない少女ヴィオレッタが、ヌード以上にエスカレートしていく母の要求に抵抗していく様子を描く愛憎劇。しかも実話。この映画の監督が主人公ヴィオレッタのモデルで、その名前エヴァ・イヨネスコといえば、知っている人は知っている存在だと思います。
彼女が幼女時代から母親が撮影したヌード写真集が一時話題を呼んだことや、彼女の主演した「思春の森」は79年に日本でも公開され、一部物議を醸したことなどを覚えている方いませんか?「思春の森」は普通に一般公開され、私も当時「オーメン2」と2本立てだったので、高校生のくせに見てしまったんですが、今だったら絶対上映不可の内容でした(3人の子供たちだけが登場人物で、全裸で異様な三角関係が展開する一種のファンタジー?)。きっと同じころ話題を呼んだブルック・シールズの「プリティ・ベビー」などと同じノリで一般上映してしまったのかもしれませんが、そのころ幼児ポルノなどいう概念はあまりなかったもののカルト的な作品で、それ以来彼女の名前は覚えてしまいました。エヴァさんは、それがトラウマだったようですが、女優を経て監督になり、自分と母親の関係を映画化したんです。
かなり危なそうな役をアナマリアは好演して、必死に芸術家気取りの母親と戦う幼い少女の葛藤を表現していました。が、現在15歳の彼女は、映画とはまったく印象の異なる清純派風の美少女で意外。デビュー作だったので、なんとか監督の要求に応えたいとがんばって熱情的な演技をしたんだそうです。日本人にも好まれそうなキュートなアナマリアは、今後も女優を続けていきたいそうで期待大です。
ちなみに監督のエヴァさんも一緒に来日していて、ご挨拶だけしました。裁判になってしまった母親とは和解したいようですが、かなりエキセントリックな母上で、その気があまりないそう。でもたまに会ったりすることもあるんだそうで、本当に複雑な親子関係ってあるもんです。
posted by 編集長 at 20:59| 日記

2014年04月07日

ミッキー・ルーニー死去

今日突然、ミッキー・ルーニー死去のニュースに触れ驚きました。だって先月のアカデミー賞アフターパーティーに顔を見せていて、元気そうだったので…… この人、今いくつなんだろうとかねがね思っていましたが93才だったんですね。30年代のハリウッド黄金時代からスターなのに、まだ存命の人ってもうほとんどいないはずだし。いてもそういうパーティーなどに顔出しする人は皆無に近いから。
彼が元MGMの大スターだということは有名ですが、私が映画を見始めたころは「ドミノ・ターゲット」とか「少年の黒い馬」とかに出演していて、味のあるバイプレーヤーのおじさんという印象で、テレビで観た「緑園の天使」とか少年役のイメージは後からついてきた感じなんですよね。
また彼は「ティファニーで朝食を」で演じたユニヨシ?さんというへんな日本人役が別の意味で有名なんですが(ハリウッドの日本人蔑視の象徴とかいわれて)、今回の訃報で“「ティファニー…」の日本人役で有名なミッキー・ルーニー死去”とか見当はずれなタイトルを目にしました。いくらなんでもそれが代表作じゃないでしょう。本人もあの役を演じたことを後悔していると後に語っていたそうで。
風貌はだんだん衰えていたけど、いつも奥さん(8番目の)と一緒に元気いっぱいのおじいさんで、今年も新作を撮る予定があったという現役俳優。きっと俳優の仕事が大好きだったんでしょう。残念ですが、とても充実した人生だったのではと思います。ご冥福をお祈りします。

posted by 編集長 at 21:07| 日記

2014年03月30日

日本橋でレイトショー

先日オープンしたTOHOシネマズ日本橋、やっと映画を見に行きました。初体験は昨日の土曜出勤の帰り、22時からの「ロボコップ」に。金曜と土曜は朝4時まで営業中という触れ込みでしたが、どれくらい人がいるのかと案じたら、割とロビーにお客さんが来ていたので、へんに感心。
しかしながら上映されるスクリーン9に入ってみると、観客は20人ほど? ただゆっくり座り心地のいいシートで周囲を気にせずリラックスして見られるので、こっちとしてはありがたかったけど、もう少し人がいてもよかったかも。この地区では初めての映画館なので、これから認知度が浸透すれば、もっとお客さんも増えていくかもしれませんが。
ちなみに「ロボコップ」、思っていたより面白かったです。以前のシリーズとはちょっと違うけど、すぐによその国の政情にちょっかい出すアメリカをおちょくっているかのようなオープニングはじめ、平和のために人間でなく感情のないロボットに治安を守らせることの危険性、是非なども含めて、現代の社会問題をあれこれ皮肉った脚本がうまいと思い、最後まで飽きませんでした。
ちょっと焦ったのは、終映が12時10分くらいだったのですが、地下が三越前駅と直結しているので、終電には間に合うと踏んでいたら、その時間、(シネマズの入っている)コレド室町は地下に降りることができなくなっていて、一度ビルの外に出て地下鉄入口を探して走りまくる羽目になったこと。しかもぎりぎり間に合った!と思ったら、『浅草方面終電は3分遅れています』のアナウンスにガクッ。まあ乗れたからいいんですけどね。
posted by 編集長 at 18:08| 日記

2014年03月28日

新歌舞伎座1周年

映画とはあまり関係ありませんが、1周年を迎えた歌舞伎座が2年目に向けてのプレスカンファレンスを開催。この一年、歌舞伎座公演だけでなく、地下にある木挽町広場や、屋上庭園、歌舞伎座ギャラリーなど多様な展開を見せ、従来の歌舞伎座からだいぶ新しくなった印象を観客に与えてくれましたが、まだまだ改革?は続くようです。コラボレートしたお菓子やファッション、小物など新商品の発売のほか、ギャラリーでは「歌舞伎は旅する大使館」展を開催することに。4月2日よりスタートの前期展示会では、第1回モスクワ公演(1928)から第30回ベルギー・東ドイツ・オーストリア公演(1989)までにスポットを当て、ポスターや現地の批評、写真などを展示するとのこと。これはマニアにはたまらないかもしれません。
また新たな試みで、5月7日からイヤホンガイド解説付きツアーを開始。このツアー歌舞伎座に参加すると、4階の場内観覧室から歌舞伎座の客席内(本公演開催中期間のみ)を見学できる特典がついているという豪華版。これはたしかにお得感ありですね。
4月2日からは一周年記念『鳳凰祭四月大歌舞伎』がスタート。二年目が勝負の年と岡崎取締役もおっしゃっていましたが、まだまだいろいろなお楽しみが続きそうな新歌舞伎座です。
posted by 編集長 at 13:06| 日記

2014年03月17日

TOHOシネマズ日本橋お披露目

20日から正式オープンするTOHOシネマズ日本橋のお披露目が今日あったので、顔出ししてきました。銀座線の三越前駅で降りて、ほとんど直結というくらいの近距離にあるCOREDO室町の2内にあるんですが、これまでのTOHOシネマズ以上に大人っぽい雰囲気。館内が黒とかダーク系の色合いで統一されているせいでしょう。
スクリーン数は9で、そのうち7が404席と最大にして巨大スクリーン(TCX)、さらに贅沢なプレミアボックスシートも装備されたゴージャスシアター。そこでプレゼンがあったのですが、鷹の爪団と紙うさぎロペの共演によるレアな映像プレゼンでした。仕切りを使って自宅で見ているような感覚が味わえるプレミアボックスシートは高価な革張りのシートで料金はちょっと割増ですが、これもリッチな大人向けというところ。8にはTCXとドルビーATMOSもあり、都内でこれが体験できるのは初。
自宅から(会社からも)一番近いTOHOシネマズとなったので、今度の3連休のうちに一回何かを鑑賞しに行こうかなと思っています。ただCOREDO室町取材のテレビ局が多数来ていたので、多くの人が東京新名所の報道を目にすることになるでしょう。するとこの連休は混み合いそうですな……
posted by 編集長 at 18:57| 日記

2014年03月03日

オスカー・ハプニング

今日は朝9時からWOWOWでアカデミー賞授与式生中継を5時間鑑賞して、すぐ原稿書くということをしていたんで、いま脱力感に襲われています。
昨年より派手さはないけど堅実なショーでしたよね。歌曲もみんなきちんと歌を聞かせようとしていたし、進行もサクっとしていたし。エレン・デジェネレスらしいのかどうかわかりませんが、ピザの宅配呼んだり、豪華な集合写真を撮ってその場でツイートしたり、アットホームな感じだった気が。
ところでその中継を見ているときに、ちょっとハプニングが。長編ドキュメンタリー賞を受賞した「バックコーラスの歌姫たち」に出演していたリサ・フィッシャーさんがたまたまWOWOWにいて、受賞の瞬間を見ていたんです。緊急かこみ取材しませんかという提案があり、数名だけ抜け出して、喜びのリサさんにお祝いの言葉を述べてきました。なんでもローリング・ストーンズのコンサートのバックコーラスで来日していたとかで、とても気さくな方でした。
ところで受賞結果はニュース欄でお分かりのとおりですが、SCREEN4月号の受賞予想、全部門当たりでほっとしました。また5月号でオスカー特集しますので、ご期待ください。
posted by 編集長 at 20:49| 日記

2014年03月02日

アカデミー賞前日です

さて明日(日本時間)はアカデミー賞発表の日。ということは今日は最低映画賞ラジー賞発表の日です。
もう知っている人もいるでしょうが、作品賞は「ムービー43」に。監督賞(13人)、脚本賞(19人)も同時受賞の三連覇ですが、この映画もともと大物スターをぜいたくに使って最低レベル映画を作るというコンセプト(?があったかどうかはともかく)だから、当たり前すぎるような。確かにひどい映画だったけど、狙ったひどさなので、わざわざこういう不名誉を?あげなくてもいいかもという考えが脳裏を横切りました。
可哀そうなのは「アフター・アース」で親子共演のジェーデン・スミスが主演男優賞、ウィル・スミスが助演男優賞、二人で最低共演賞という結果。といっても私は幸か不幸かこの映画を見逃しているので、コメントできませんが、シャマラン監督作はこの賞の鬼門ですよね。
もう一つ鬼門なのがタイラー・ペリー作品。本人は「マデアのクリスマス」で主演女優賞(女装演技に)、キム・カーダシアンが「テンプテーション」で助演女優賞を受賞。
そしてジョニー・デップ・ファンが怒りそうな「ローン・レンジャー」の最低リメーク・続編・パクリ映画賞受賞。興行収入がよくなかったことでなのか、この映画もあちこちで叩かれる対象になっていて可哀そう。まあ半分ジョークみたいなものだからファンは気にせずに。
なぜ「ダイ・ハード ラスト・デイ」が入らないんだとかいろいろ意見もあるようですが、確かに今年はパッとしない結果でしたかな。
そういえば明日のオスカー、プレゼンター予定の一人に、シドニー・ポワチエの名が。確かに彼は二年前にアーネスト・ボーグナインが亡くなって、現存する最高齢の主演男優賞受賞者という、いつ来てもおかしくない肩書ができたものの、この人がプレゼンターってことはあの映画が受賞するってことを言っちゃっているみたいなものでは? 先読みのしすぎでしょうか?
明日は朝からWOWOW本社で授賞式を見る予定です。楽しみ。
posted by 編集長 at 18:57| 日記

2014年02月26日

CINEMA LOUNGE100

本日2月26日より100日間限定で行なわれる『CINEMA LOUNGE100 外国映画に恋する100日間』のオープニング・イベントがあり、SCREENも協力している関係で、顔出ししてきました。
西麻布の3丁目にあるダイニングバー"VERANDA"で外国映画の素晴らしさを満喫できるラウンジをテーマにスタートしたこの企画。お店の中は映画の世界一色で、映画好きならそのムードを十分味わいながらおしいい食事が堪能できるスペースになっています。TOHOシネマズ六本木ヒルズが近いので、映画を見た後、一緒に見た人と食事をしながら会話するのにピッタリかもしれません。
今日のイベントではLiLiCoさんがスペシャルゲストで登場し、映画の楽しさ、素晴らしさを熱く語っていました。またそれだけでなく、いま彼女と噂?になっている管さんをはじめとしたパンサーの三人もやってきて、映画以外のプライベート・トークも!会場は笑いに包まれてしまいました。
このLiLICoさんほか、毎週火曜日はゲストを招いてのトークショーもあり、岩井俊二監督や品川ヒロシ監督らが週替わりで登場し、映画の話を聞かせてくれるそうです。(詳しくはwww.cl-100.com)
本誌からも歴代人気スターのパネルや、貴重な直筆サインなどを展示提供しており、会話のネタにしていただければ。外国映画の魅力をもっと伝えたいという実行委員の皆さんの意気込みが感じられる素敵な場所になっていました。機会があればぜひおいでください。
posted by 編集長 at 18:41| 日記

2014年02月19日

全米ナンバーワンヒット

全米で週末興行収入第1位となった2作を立て続けに見ました。でもどっちも日本ではまだ知名度低そうなので、ここでアピールしておきます。
まず「ジャッカス」シリーズ?最新作「クソジジイのアメリカ横断チン道中」。おなじみ「ジャッカス」のジョニー・ノックスヴィルが86歳の老人に扮装して(なんとアカデミー賞メークアップ賞候補に)、8歳の孫役の男の子と全米横断旅行をしながら、あちこちでいたずらを仕掛けるもの。まあドッキリカメラなんですが、何も知らない素人のアメリカ人たちの反応が面白い。でもみんな基本的にはいい人ばかりでほっとします。変に攻撃的な人にこんないたずらしかけたらただではすまないようなネタばかり。ちょっとハラハラしますが、最後は「リトル・ミス・サンシャイン」のパクリのような感動シーンもあります。
もうひとつは現在2週連続1位の「LEGO(R) ムービー」。見た目があまりにチープそう(失礼!)なんですが、全米の批評家にも絶賛されているので(本当)、気になって試写を見たら、これがいい出来。コメディーとしても笑えるし、CGながらレゴで遊んだことのある人なら思わず興奮しちゃいそうなシーンの連続でびっくりでした。来年のアカデミー・アニメ賞候補に挙がるんじゃないかな?
最近アメリカで1位になっても公開されない作品も少なくないですが、この二つはチェックしておいた方がいいですよ。
posted by 編集長 at 16:36| 日記