2014年10月24日

ジョン・ラセター自ら

東京国際映画祭が開幕しましたが、このオープニングに合わせて来日したジョン・ラセターが、日本のマスコミ向けに今後のアニメーション新作プレゼンをやりたいということで、六本木の会場に行ってきました。以前にもこうしたディズニー新作プレゼンは行っていますが、そういう時は誰か重役が発表するものの、ラセターがやるのって初めて? ちなみに以前のプレゼンで憶えているのは、「カールじいさん〜」とか「プリンセスと魔法のキス」とかがまだまだ未完成のころ、出来立ての部分やラフスケッチ的なものを見せてくれた時。おじいちゃんや黒人プリンセスという大胆な主人公設定に、ディズニーの変革を感じたものです。
今回はワールドプレミアとなる「ベイマックス」(すでに見ましたが、良い出来です。多くの人が癒されそう。アニメなのに意外な人物がカメオ出演して笑えました)を引っ提げてやってきたラセターは「アナ雪」の大ヒットに大変満足している様子。ディズニースタジオのスタッフがそれぞれ自国の言葉(いろんな国の人が一つのスタジオで働いているんです)で『ありがとう』を日本の観客に向けて語りかけるクリップの上映後は『この映像を見るといつも涙ぐんでしまう』と告白していました。
ということで日本向けに特別に、今後の新作を映像を見せながら教えてくれたラセター。ディズニー・アニメーションは久々に言葉を話す動物たちが織り成す物語『ズートピア』、ポリネシアの少女が主人公の『モアナ』の一部を紹介。ピクサー作品は来年公開の『インサイド・ヘッド』はじめ『グッドダイナソー』『ファインディン・ドリー』のストーリーを紹介してくれました。どれも完成が楽しみな作品ばかりです。
日本大好きのラセターは、この後午後からも同じ会場でプレゼン&講演のようなものをやるとか聞きました。そこではジブリ愛をもっと語りたいのだそうです。バイタリティーあふれるお方です。

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2014年10月14日

26回目の世界文化賞

毎年この時期恒例の『高松宮殿下記念世界文化賞』の受賞者記者会見に行ってきました。
今年の受賞者は絵画部門がフランスのマルシャル・レイス氏、彫刻部門がジュゼッペ・ペネーノ氏、建築部門がアメリカのスティーヴン・ホール氏、音楽部門がアルヴォ・ペルト氏、演劇・映像部門が南アフリカのアソル・フガード氏でした。フガードさんはアカデミー外国語映画賞を受賞した「ツォツィ」などの原作者であり、演劇・作家として著名な人物で、南アフリカから初の受賞者となりました。
個人的にはあまり知らなくてもこういう超一流のアーチストが一堂に会するということは本当にすごいことです。それはその場にいるだけで何か特別なものが伝わってくるのです。あまり知られていないかもしれないですが、その会見にはいつも国際顧問として、ものすごい人たちが同席しているからかもしれません。日本からは第1回からずっと出席されている中曽根康弘元首相はじめ、元イタリア首相のランベルト・ディーニ、オックスフォード大学総長のクリストファー・パッテン、メトロポリタン美術館理事長のウィリアム・ルアーズ、ドイツのプロイセン文化財団総長のクラウス・ディーター・レーマン(さらに欠席だったけど元フランス首相のジャン・ピエール・ラファランも)といったとんでもない人たちがずらりと並んでいるのを見るだけで圧倒されます。
日本人はあまりわかっていないようだけど、こういう立派な芸術賞があることを国民の誇りにした方がいいと彼らは口をそろえて言っています。みなさんも覚えておいてくださいね。
posted by 編集長 at 21:38| 日記

2014年10月06日

東京に台風

昨日から雨が激しく降っていましたが、今朝出勤するころに東京方面は台風18号の真っ只中に。TVであまりに脅かすようなレポートが多かったので、とりあえずいつもより30分ほど早めに家を出ました。レインシューズなんてしゃれたものを持っていないので、いつもの靴にとりあえず濡れた時に取り換え用の靴下とタオルを持って。暴風雨かと思いきや、雨は激しいものの、風がそれほどでもなかったのが幸い。うちから一番近い駅まで2分ほどだけど、電車が遅れ気味だとTVで言っていたし、ツイートに電車内が混みすぎ!という情報もあったので、覚悟していたら、ホームについた早々電車は来るし、そんなに混んでないし、三駅ほど乗車して、乗り換えたら、やはりそっちもすんなり電車が来て(遅れて申し訳ありませんというアナウンスはあったけど)、いつもよりだいぶ早く会社に着いてしまいました。
こういう時、学校は休校になるようですが、SCREENは現在12月号の締め切りと必死に戦っている最中なので、休むなんて無理(しかも遅れ気味!大丈夫なのか?)。でもあっという間に晴れ間が出てきたようです。もう少し早く過ぎ去ってくれれば良かったのに。
posted by 編集長 at 13:11| 日記

2014年10月03日

ソフトバンクのハリウッド進出作戦

昨日、携帯(スマホ)の月額請求を見て、通話料高いなあと思っていた私。他社だけど、ソフトバンクってなんであんなに金持っているんでしょう?(邪推?)
この間ソフトバンクがドリームワークス・アニメーションを買収するとかいうニュースを見て、いまどきの日本の会社でハリウッドに出資するところがあるんだと驚いたんですが(その後交渉は停滞気味とか)、今度は同社が、レジェンダリー・エンターテインメントに出資するとかいうニュースが。レジェンダリーといえば、この夏の「GODZILLA」はじめ「パシフィック・リム」とか「ダークナイト」とかワーナー系の作品を多く製作しているハリウッドの大手製作会社。どうやらソフトがほしいんだなということはわかるんですが、それだけの資金を用意できるって、中国じゃあるまいし、いまどき日本の会社にしては羽振りが良すぎ? 
それこそ日本でバブルがはじける前はいろんな大手会社がこぞってハリウッドに攻勢をかけた時代もあったけど、今はほとんどが撤退。コロンビアを買収した●●●だって、エンタテインメント部門から撤退しろとあちこちから言われている(らしい)ほどだし、大丈夫?とも思うのですが、それもこれもやはり携帯・スマホで儲かっているからかと思うと、なんだかなあ。
スマホで映画を見られる時代ですが、映画は大きな画面で見なきゃだめ!っていう考えはもう時代遅れどころか、化石並みに古い発想なのかも。
posted by 編集長 at 17:45| 日記

2014年09月24日

天才スピヴェットの驚愕

東京国際映画祭の特別招待作が決まりました。オープニングのディズニー最新作「ベイマックス」、クロージングの「寄生獣」はいち早く発表されていましたが、ほかにシリーズもの「エクスペンダブルズ3」「ザ・レイドGOKUDO」や、アトム・エゴヤン監督の「デビルズ・ノット」、ジョン・ファヴローが豪華ゲスト出演陣と作った「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」、インド映画「チェイス!」、オマール・シー主演の「サンバ」などがあり、WOWOWが配給の注目作「もしも建物が話せたら」(ヴェンダース、レッドフォード監督らが演出した合作オムニバス?)、「ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス 50年の挑戦」(スコセッシとデーヴィッド・テデスキ監督の英米日合作)など、映画ファン向きの作品もあります。
 その中に選ばれている一本で、ジャン・ピエール・ジュネ監督の新作「天才スピヴェット」を何の予備知識もなく見たのですが、少年版「アメリ」ではないけれど、久々にジュネの語り口にはまりました。驚いたのは、映画の舞台は完全にアメリカで、その田園的な風景から都市風景に至るまで、少年が列車に乗って旅する光景を見ながら、こんなアメリカに行ってみたいと思わせるシーンが満載だったのですが、実はアメリカ(というかハリウッド)嫌いのジュネ監督、全然アメリカ・ロケをしていないんだそう。どうやらカナダで撮影したようなのですが、よくもまあこれだけ見事なフェイクを作り出せたものと、感心してしまいました。
ジュネとこの少年俳優も来日するらしいので、会見などで制作秘話を聞いてみたいものです。
posted by 編集長 at 13:11| 日記

2014年09月19日

スコットランド独立問題

もうそろそろスコットランドのイングランドからの独立選挙に結果が出そうです。接戦が予想されましたが、どうやら反対派がわずかに上回りそう。
この件では、もし独立派が勝てばいろいろな社会問題が浮上するとニュースで解説していましたが、私が懸念していたのは、もし独立派が勝ったら、英国男優総選挙の結果はどうしたらいいかという、まったく世間の話題にも上らない事案。ジェームズ・マカヴォイやジェラード・バトラーのようなスコットランド出身スターは、今後英国男優と呼んではいけないのでは? というような疑問が頭をよぎっていましたが、誰もそんな解説をしてくれる人はいませんから、まず選挙の成り行きを見ていたわけです。
とりあえず今回はそのままの状態に収まりそうですが、ショーン・コネリーのように以前から独立派を表明していたスターはともかく、マカヴォイやバトラーは今回の選挙をどう思っていたんでしょう。ちょっと気になります。
posted by 編集長 at 11:38| 日記

2014年09月07日

ベネチア国際映画祭終了

今年のベネチア国際映画祭はちょっと地味だったかも、という印象を残しつつ終了しました。失礼ながら審査員長もアレクサンドル・デスプラだし、来場したスターも地味目だったし……この時期、華やかなのはすっかりトロントに移ってしまった感じです。
そしてその結果ですが、金獅子賞はロイ・アンダーソンの『ア・ピジョン・サット・オン・ア・ブランチ・リフレクティング・オン・イグジステンス』という長いタイトルのスウェーデン作品に。これは割に予想されていた通り。アンダーソン(アンデルソン?)といえばカンヌで審査員賞を受賞した「散歩する惑星」が有名ですが、すごい寡作家。75年から25年間長編を一本も発表していなかったので、71歳だけどまだ4〜5本しか長編映画はないはず。ゆったりペースの「散歩…」とか「愛おしき隣人」を見るとわかるけど、とにかく独特のセンスの持ち主であることは一目瞭然。日本でも見られるといいですが。
また男優賞を「スター・ウォーズ エピソード7」に抜擢された注目のアダム・ドライヴァーが受賞しました。「SW」公開より一足先に有名になった感じですが、このところ「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」や「フランシス・ハ」などの佳作に連続出演しているので、もし「SW」がなかったとしてもいずれインディーズ界では名を成す人になっていたのでしょう。また審査員大賞を「アクト・オブ・キリング」のその後?を描いた「ルック・オブ・サイレンス」が受賞したのも印象深いです。
主な受賞結果は以下の通り
金獅子賞「ア・ピジョン・サット・オン・ア・ブランチ・リフレクティング・オン・イグジステンス」
銀獅子賞(監督賞)アンドレイ・コンチャロフスキー(「郵便配達人の白夜」)
審査員大賞「ルック・オブ・サイレンス」
審査員特別賞「シヴァス」
男優賞 アダム・ドライヴァー(「ハングリー・ハーツ」)
女優賞 アルヴァ・ロルヴァケル(「ハングリー・ハーツ」)
脚本賞「テイルズ」
posted by 編集長 at 13:18| 日記

2014年09月01日

新橋文化ラストデイ

昨日で閉館となったJRガード下の名画座、新橋文化劇場のラストショーに駆け込みました。
そこには私がこの劇場であまりみたことのない風景が。……超満員…… 劇場の外にまで最終回を見に来た観客があふれていて、こんなに新橋文化好きな人っていたんだと唖然となりました。いつも最終回は割に空いていたので、まあなんとか座れるだろうくらいのつもりで出かけた私が甘かった。もともと座席数も少ないけど、とにかく通路までぎっしりの状態で二時間立ち見で「タクシードライバー」鑑賞。この間吉祥寺バウスは「ラストワルツ」だったけど、こっちは同じスコセッシでも「タクシードライバー」が幕締めには似合うなあ。隣の成人映画館ロマンの方は二、三週間前に行っておいたので覗きませんでしたが、やはり超満員だった様子。
まだ都内に名画座はいくつか残っていますが、こういう素朴な雰囲気の、決しておしゃれでも環境が良いともいえない(関係者の方ごめんなさい。褒め言葉です)名画座が無くなることは、やはりひとつの歴史が途絶えるということです。何かそれらしいことわりを付けた特集とかでもなく、B級アクションやホラー(時には傑作も)を平然と回し続けるだけの映画館はもう都内にはないでしょう。そうした小品映画をロードショーで見逃したら、あとはDVDやブルーレイで見ることはできても、劇場のスクリーンで見るという贅沢は出来なくなっていくのです。
高架下の耐久補強工事によるための閉館でしたが、二年前に無くなった浅草中映・名画座・新劇の跡地も今年の末にできるはずだった新しい建物は建築ストップのまま、この後どうなるのかわからない状態。何のために無くしたのかわからなくなるようなことにだけはしないでほしいですね。新橋のスタッフの方々は長い間お疲れ様でした。
posted by 編集長 at 11:44| 日記

2014年08月25日

リチャード・アテンボロー死去

英国の監督としても俳優としても有名なリチャード・アテンボローが90歳で死去したようです。監督としてはもちろんアカデミー賞を獲った「ガンジー」が有名ですが、「遠すぎた橋」とか「マジック」とか70年代の作品も好きだったなあと思い返しながら、この間ローレン・バコールが亡くなった時あたりから、そろそろ彼も?って不謹慎ながら感じていたんですよね。
というのも、昨年の春ごろ、SCREENのミニニュースにも載せたんですが、アテンボローとやはり女優の夫人シーラが、家を売却して介護施設に入ったという話があったから。08年に脳梗塞も起こして以来、コミュニケーションをとることも難しくなっていて、夫人も病気がちのためそういう決断になったと息子さんが話していたとか。歳も90近いし、おそらく最終段階に入ったのかな?と。
監督として先述のもの以外にも「戦争と冒険」とか「素晴らしき戦争」とか「コーラスライン」など佳作の多い人でしたが、たまたま昨晩(というか今朝早く)「あの日の指輪を待つきみへ」(これが監督遺作?)をCSで放映していたので、ちらちらと見ながら、そういえばアテンボローどうしてるかな…なんて考えていたことを今思い出しました。
俳優としては今なら「ジュラシック・パーク」や「34丁目の奇跡」などで知られていますが、日本ではビデオ公開のみで終わった「10番街の殺人」の殺人鬼役なども印象深く、副機長役の「飛べ!フェニックス」とか、ロンドンに来たジョン・ウェインのヤンキー刑事を相手にしたスコットランドヤードの「ブラニガン」なんかも好きでした。そういえば98年に高松宮記念世界文化賞を受賞した時、会見の後、一人でポーズをとってもらってカメラ撮影させてもらったことなんかも今になって思い出したり……
監督作に出演作に、いろいろ楽しませてくれた方でした。ご冥福をお祈りします。
posted by 編集長 at 12:11| 日記

2014年08月12日

ロビン・ウィリアムズの衝撃

コメディアンって時に最期は悲劇的だったりする人がいますが、まさかロビン・ウィリアムズもそうなってしまうとは、ショックでした。
確かに一時期あれだけヒット作を誇っていた人が2000年代の半ばくらいから、徐々に出演作が減っている(「ナイトミュージアム」のような助演クラスはありましたけど)印象はありました。おそらく主演するには難しい何かがあったのだろうという噂は知っていましたが、最近依存症や鬱に悩んでいたということで、やはりそういうことだったのかと。昨年見た「グリフィン家のウェディングノート」なんかでも以前だったらこうした脇役でももっとはじけていたはずなのに、おとなしいまま終わってしまい、不完全燃焼のような演技だったし、おそらくリハビリを兼ねたような友情出演だったのかもと思えました。
たまたま仕事用に先日「いまを生きる」を再見したばかりで、数日前にはCSで「レナードの朝」もやっていたし、そういえばロビンはどうしているかなと考えたところだったので、今朝のニュースはびっくりでした。インタビューしたことはないんですが、何度か記者会見に出席して、あのマシンガントークショーを生で見せてもらい、本当にパワフルな人だなあと感心したもんですが、躁と鬱って同程度のパワーがあるとしたら、彼の鬱のパワーも相当だったのかもしれません。
それでも多くの仲間に愛された人だから、TVで主演シリーズ(「クレイジーワン ぶっ飛び広告代理店」)ができたり、復帰の芽はいろいろおぜん立てされていたところなのに。ただ鬱になると周囲が「がんばれ」と言ってはいけないし、本人もそれに応えようと負担になることもあるので要注意なんですよね。
おそらく発作的なことだったのでしょうが、彼の最盛期を知っているファンには信じられない出来事かと思います。ご冥福をお祈りします。
posted by 編集長 at 17:07| 日記