2016年05月23日

カンヌ終了

この間始まったと思ったら、もう終わりだったんですね、カンヌ映画祭。昨日家に帰って、さあもう寝なくちゃと思いながらもテレビをつけたら、これから授賞式の生中継というアナウンスが。
あと1週間後と勘違いしていたので、びっくりしたんですが、考えてみればうちの7月号が出るころに発表があるんだなと確認していたから、あっという間にそんな時期になっていたんですね。いま毎日のように現地からレポートが送られてきているのに、不覚でした。
で、眠い目をこすりながら見ていたら、結果はなんとケン・ローチが2度目のパルム(題名は「アイ、ダニエル・ブレイク」)。今年はグザヴィエ・ドランじゃないかと思っていたし、下馬評もそんな感じでしたが、まさかあの“マッドマックス”ジョージ・ミラーが堅実なローチを選ぶとは(彼だけが審査員じゃないけど)。しかも内容はやはりローチらしく、英国の福祉制度を非難したもの。気になる映画ですが、正直またローチか……という気がしなくもないですねえ。
昨年から始まったパフォーマンス付のステージ構成は、まだ改善の余地があるかな。カンヌといえどもやはりアカデミー賞のようにはなかなかなれないですね。受賞の言葉も、誰も止める人がいないから、いつまでたってもしゃべりまくる人がいて、だんだん聞いている方がくたびれてくるし。
と、批判的なことばかり書いているようですが、やはり受賞者それぞれの作品にかけた感慨というものは熱く伝わってきました。おそらく通例として来年の今頃、こうした受賞作が日本でも見られるのでしょう。期待しています。
posted by 編集局長 at 14:38| 日記

2016年05月16日

三社祭終了

昨日までの祭囃子のにぎやかさが嘘のような、いつもの穏やかな朝を迎えた地元・浅草。そうです、昨日までは恒例、三社祭一色だったんです。ここのところ毎週末、観光客でごったがえしているけど、この日だけはまた特別なにぎわい。連日ここを訪れる膨大な外国人観光客がかすむくらい、地元の浅草っ子がこの町を取り返したような三日間になるのです。そういう意味ではこの週末は浅草にとって、隅田川花火大会よりも正月よりも一年で最も特別な日々かも。
でも昨日も界隈を歩いていて少しさびしかったのは、かつてのような猥雑なパワーが薄まったかな?ということ。よくいえば行儀よくなったという感じで、健全なお祭りになってきた印象なんですが、もとはもっと抑えきれないようなパワーを感じた祭でした。全身の刺青を見せる人も、お神輿に乗りあがる人もあまりいなくなり(公序良俗に反するということでしょうか?)、ある種の「危ない」というドキドキ感が無くなってきたと思ってしまうのは、ここに長年住んできた者の単なる贅沢なノスタルジーでしょうか。
posted by 編集局長 at 16:15| 日記

2016年05月11日

今年もカンヌの季節

ようやく7月号が校了し、ほっと一息。と思うと、いつものカンヌが始まるんですね。
オープニングのウッディー・アレンとかは別にして、今年のコンペ作の監督の顔ぶれを見ると、またもやダルデンヌ兄弟とか、ケン・ローチとか、常連の名前がずらり。ほかにジム・ジャームッシュ、パク・チャヌク、オリヴィエ・アサイヤス、ペドロ・アルモドヴァル、アスガー・ファルハディ、クリスチャン・ムンジウなどまたか、という人々が多いですが、今年はグザヴィエ・ドランがいよいよパルムかという噂が有力のようですね。いつもベテランばかりなので、若い力に目をむけるとすると、彼ぐらいしかいないのがこのところの映画界。ほかに面白そうなのはポール・ヴァーホーヴェンとかショーン・ペン、ニコラス・ウィンディング・レフンあたりが獲るのもいいかも。
クロージングはスピルバーグの「BFG」になるのかな?他にも誰がレッドカーペットをにぎわすのか興味深いです。 近々カンヌ現地レポートもオンラインニュースでスタートする予定ですので、お楽しみに。
posted by 編集局長 at 17:01| 日記

2016年05月06日

黄金期の編集長逝く

私がスクリーンを読み始めたのは中学1年のころですが、当時の編集長をしていた尾河照三さんが5月1日に亡くなっていたことを、連休明けの今日知りました。
尾河さんは65年から86年までの長きにわたって編集長をされていたのですが、それ以前の記者時代からスクリーン黄金期をずっと支えてきた存在であり、私がここに入る時に面接をしてくださったのがその尾河さんでした。まあ私がこの業界に入るきっかけを作ってくれた方です。ほどなく編集長を退任してしばらく専務として会社に残られていたのですが、数年後に退社して評論家として活動されていました。たまに試写室でお会いすると声をかけていただいたり、激励してくださったり。最近まで毎号新刊が届くとわざわざ電話で元気な声であいさつをしてくださっていたのですが、昨年の夏ころから突然その電話が無くなって、ご体調を崩されたのかな?と心配していたところでした。
自宅で倒れてそのまま…ということしかわかっていないのですが、享年88歳。映画を愛し、映画ファンに夢を与え続けてきた生涯だったのだと思います。
感慨もひとしおですが、まずはご冥福をお祈りいたします。
posted by 編集局長 at 21:23| 日記