2017年01月20日

ネオン・デーモン

ひとつ、大きな変更があります。
21日発売のSCREEN3月号を読んでいただくと気付くかもしれませんが、私このたび、10年ほど務めた編集長を引退します。といいましてもまだ編集部にはおります。編集局長という肩書になりまして、編集作業を後方から支援することになります。引き続きよろしくお願いします。
ということで、このブログも「編集局長ブログ」にタイトル変更となりますね。
さて話変わりまして、この間、試写で見逃した「ネオン・デーモン」を劇場に見に行ったんですね。実は一度満員で入れなくて、日を改めて行ったんですが、なんでこんなに混んでいるのかよくわからなかったんです。で、ようやく見られた「ネオン・デーモン」、めちゃくちゃ面白かった……というより、こんな映画だったのか!といまさらながら唖然としました。ニコラス・ウィンディング・レフンの新作なのに、あまり賞レースにからんでいないなとか思ったら、これは賛否両論致し方なし!という内容だったのです。
人間性のかけらもないようなモデル業界に、野心も欲もなく飛び込んできた一人の少女。彼女がこの危険きわまりない世界で食い物にされてしまう(まさに文字通り)様を描いたこわーい映画で、主演のエル・ファニングがこれ以上ないはまり役ゆえ、無垢な彼女がどうなって、どうされてしまうのか、最初から最後までハラハラし通し。レフンが悪趣味なのか、ドSなのか、これでもかというくらいエルちゃんが大変な目にあわされます。基本的にファンタジー色も濃く、かなりモデル業界をデフォルメしているのですが、人間の美や若さに対する羨望や嫉妬、持つと持たざる者の悲喜劇をアート風に描いているともいえます。とにかくオチのグロさが評価のわかれどころかも。それゆえにヒットしているのか?と穿った見方もしてしまいました。
こういう残酷な目にあわされながらも、健気にがんばるエルが素晴らしかった。また元子役のジェナ・マローンの体当たり演技、ベラ・ヒースコートのヌードやキアヌー・リーヴズの非道ぶりなど驚かされることばかりでした。見ておいてよかった。
posted by 編集局長 at 17:45| 日記