2017年03月22日

なぜトランプは大統領になれたのか

本誌の連載コーナーでもおなじみの西森マリーさんが書かれた新刊「ドナルド・トランプはなぜ大統領になれたのか?アメリカを蝕むリベラル・エリートの真実」(星海社新書)を送っていただき、拝読しました。
タイトルにある通り、大方の予想を裏切って?合衆国大統領に選出された共和党代表のドナルド・トランプ氏。でもそれは予想外のことではなく、必然だったということを米国在住の西森さんは明かしていきます。ムスリムでもある西森さんから見たアメリカの実情が暴かれていて、たしかにオバマ政権のやり方にうんざりしていたエリート層でない多数のアメリカ国民が、これまでの民主党政権に反旗を翻したことは、数々の我々日本人があまり知らない現実問題の積み重ねからも納得させられる結果だったようです。オバマ政権のやり方で満足できる人もいたのでしょうが、それはアメリカ人の一部であり、その一部の中核をなす人々を常に一方通行的に見ている諸外国の人には、「なぜあんな暴君が大統領に選ばれるのか?」ということにつながるわけです。
西森さんは、暴君とみられるトランプのもう一つの側面を論じるとともに、オバマやヒラリーのやり方=民主党のやり方、考え方のほころびを突いてきます。やむにやまれず共和党を選んだという人もいると同時に、トランプに夢を託したアメリカ人も多いという現状が書かれています。
先日のアカデミー賞やゴールデングローブ賞でも、やはり反トランプ色は色濃く、我々はメディアを通してそういうネガティブ・イメージのトランプしか知らないといっても過言ではないかもしれません。でもそんなトランプを選んだ国民はみんな無知蒙昧なのか? 差別主義が蔓延しているのか? という疑問もありました。この本には、その答えのいくつかが記されているようです。
憂慮されるのは、二分化されたアメリカ国民がいつまでも対立を続け、国の未来に向けての足並みがそろわなくなることかもしれません。それを一つにまとめる力がトランプにあるかどうかはこれからずっと見ていかなければならないでしょう。でも筆者は、有能なビジネスマンだったトランプはアメリカを再び偉大にな国にする力があると信じています。その可能性を示唆する内容のこの本、一度読んでみては?
posted by 編集局長 at 15:10| 日記

2017年03月19日

「わたしは、ダニエル・ブレイク」

昨年カンヌでパルム・ドールを取ってからずっと見たいと思っていたんですが、試写が始まったのが、オスカー候補作の試写の時期と重なって、そちらの作品群を優先して見ていたので、結局見そびれてしまい、公開二日目でようやく見ることができました。
その間に、もうストーリーの流れも、どんなシーンがあるかもわかってしまったので、あまり感動できないかなと思っていたんですが、これはそんな杞憂を吹き飛ばすくらい、しっかりした映画でしたね。ケン・ローチが一時発表した引退を撤回してまで撮りたかった作品ということで、どんなものかと思っていましたが、まさに入魂の一作。しかも英国の雇用支援金問題を扱ったシンプルかつストレートな物語で、彼はこれで何が言いたいのかひしひしと伝わってきます。彼がもっとも大切に思うのは一人一人の人間に尊厳があるということ。それをないがしろにする政府のやり方に真っ向から批判をしているのです。「もうタイムアップは近い」と。
以前、ローチが日本の高松宮殿下記念世界文化賞を受賞した時、記者会見で彼を見たのですが、受賞を光栄と受け止めながらも、賞金を「国鉄分割民営化に反対した闘争団に寄付する」と宣言したのを聞いて、この人はとことん硬派だなと感じ入りました。そんな彼が80歳を目前に完成した本作は、まさに「これを言わずには死ねない」というような気概も感じられて、もしかしたら今までのローチ作品で一番好きかも?と思えました。必見です。
posted by 編集局長 at 20:14| 日記

2017年02月27日

アカデミー賞、前代未聞の大ハプニング

先ほどアカデミー賞のライブ中継を見終えて、帰社したところですが、最後の最後でとんでもない大ハプニングが発生し、見てる方も混乱状態でした。
あちこちで報道され始めていますが、クライマックスの作品賞発表の時、それは起こりました。製作50周年を記念して「俺たちに明日はない」のウォーレン・ビーティーとフェー・ダナウェーの主演コンビがプレゼンターとして現われ、封筒を開き『作品賞は「ラ・ラ・ランド」』とアナウンスしたんです。まあこれまでの流れからして順当な幕引きだと思っていたんですが、喜び勇んで「ラ・ラ・ランド」チームが登壇し、感謝のコメントを語り始めた時、なにか様子がおかしくなり始めたんですよね。突然「ラ・ラ・ランド」の製作者が『本当の勝者は「ムーンライト」だ。私らの手でこの像を彼らに渡したい』と発言して、ライバルを激励しているのかな?と最初は思ったんです。でもなんだか本当に作品賞は「ムーンライト」だという声が聞こえ始め、現場は大混乱。見ている方は何が起きたのかとポカーンとしていたら、司会のジミー・キンメルが『ウォーレン、なんてことをしてくれたんだ!』と笑いながらビーティーを問い詰めると、ビーティーが『本当の封筒の中身はこれだ』といって「ムーンライト」のタイトルが書かれた紙を見せだしたんです。この時点では、まさかビーティーがトチ狂ったジョークをかました? とか、文字も読めなかった? とかありえない憶測が飛び交ったんですが、直後の話ではビーティーたちに渡されたのはその前に発表された主演女優賞(「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーン)の封筒だったようなのです!
本当ならこれはあり得ないスタッフのミスとなりますね。本来発表後の封筒は回収されなければいけないのに、なぜかそのまま次のプレゼンターに渡されてしまったとしたら、ビーティーたちのせいではないでしょう。ビーティーも『封筒を開けたらエマ・ストーンの名前があったので、おかしいなとは思った』というんですが、こんなミスはまさしく史上初と思われる(特に作品賞では)ので、現場のばたばたぶりも納得は行くんですが、こういう時、どうやって混乱を収めるのかなんて誰にもわからないですよね。さすがのキンメルもなすすべがなく『これは私のせいだと思う』などとジョークを言って中継は終わってしまいました。
今後もう少し詳しい情報がわかってくると思いますが、奇跡の逆転劇には変わりないものの、なんだか「ラ・ラ・ランド」にも「ムーンライト」にも気の毒な終わり方になってしまいました。それまで今年は割と平板な授賞式かなと思っていたのに、最後の最後でこんなことが起こるなんて、まさにオスカーはふたを開けてみなくては判らない映画界最大のショーです。大統領に叩かれなければいいけど。
posted by 編集局長 at 16:20| 日記

2017年02月26日

ラジー賞も反トランプ?

アカデミー賞の前日発表される、おふざけのラジー賞ことゴールデン・ラズベリー賞(最低映画賞)が発表になりました。ちょっと驚いたのは、この賞まで反トランプの影響があるのか?というものだったことです。
最低映画作品賞に選ばれた「ヒラリーのアメリカ、民主党の秘密の歴史」は、トランプ大統領の対立候補だったヒラリー・クリントンと民主党の闇を暴くみたいなドキュメンタリーですが、とにかくヒラリー憎しというような内容だとか。作品賞だけでなく監督でもあるディネシュ・デスーザというインド系の政治学者が最低主演男優賞を(ブルース・スクーリーと共同で最低監督賞も)受賞。ドキュメントの中でヒラリーを演じたベッキー・ターナーという女優が最低主演女優賞を受賞と、主要部門をすべてこのドキュメントが受賞したんです。ハリウッドはたしかに民主党びいきの人が圧倒的と思いますが、ラジー賞もそうだった、みたいな結果ですね。でもこれもジョーク?ということなんでしょうか。実際この映画を見ていないので何とも言えませんが、夫ビル・クリントンの女性スキャンダルは、実際は(夫の浮気症を知る)ヒラリーが自ら勧めて起こったことだとか、そういうことを力説しているようです。このデスーザ氏は以前「オバマのアメリカ」という映画も作っていて、やはりオバマ前大統領を大批判した内容だったとか。今回はラジー賞の選考委員もこのデスーザ氏に怒りの矛先を向けたのでしょうか。
ちなみに最低助演男優賞(ジェシー・アイゼンバーグ)、最低コンビ賞(ベン・アフレックとヘンリー・カヴィル)、最低シリーズ映画賞、最低脚本賞はしっかり?「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」が受賞。もしかしてラジー主演男優賞をベン・アフレックが受賞して、翌日オスカー主演男優賞を弟ケーシーが受賞するという、前代未聞の兄弟受賞が起きるかもという予想は外れてしまいました。でもオスカー確定といわれていたケーシーにいま黄信号が灯っていて、『フェンシズ』のデンゼル・ワシントンが逆転受賞という可能性が大きくなってきました。すると助演男女優賞も黒人俳優が有力で、演技部門四つのうち三つを黒人が受賞する史上初の事態になるかも? 昨年の「白すぎるオスカー」批判の反動なのか、これもトランプの人種偏見に対する反応なのか。明日のオスカーに注目です。
posted by 編集局長 at 15:37| 日記

2017年02月18日

日本ヘラルド映画の仕事

2006年まで約半世紀にわたって映画ファンを楽しませてくれたインディペンデント系洋画の配給会社、日本ヘラルド映画。そのヘラルドが誕生してから、惜しくも閉鎖されるまで、配給・宣伝活動してきた様々な洋画(邦画も)の歴史を一冊にまとめた『日本ヘラルド映画の仕事』が発売されました(パイ・インターナショナル刊)。元ヘラルド宣伝部の谷川健司さんが数年かけて完成した労作です。実はSCREENもちょこっとだけ協力したので、贈呈本をいただきました。
これを読んでいると、ヘラルドがどのように誕生し、どんな宣伝を行って、どれだけのスターや映画関係者を育ててきたか、その実績がよくわかります。という以上に知らなかったことも多く、大変勉強になります。配給第一作はイエジー・カヴァレロヴィッチ監督の「影」だったんですね。「気狂いピエロ」「戦争と平和」などヨーロッパからソビエト映画まで、とにかく当てまくった時代の逸話が面白い。世代によってヘラルド作品との出会いも違うと思うんですが、私が映画を見始める前に大流行だったのが「エマニエル夫人」。小学生でも知っているくらい、このソフト・ポルノ(その時なんと呼んでいたかは忘れたけど)は有名になりました。「小さな恋のメロディ」リバイバルとか「ベンジー」あたりが私ら世代とヘラルドの出会いかも。「コンボイ」のトラック軍団が私の住んでいた千葉まで来たのも覚えているなあ。コッポラとタッグを組んだ「地獄の黙示録」の意気込みもすごかったし、とにかく宣伝の仕方が、現在のパターン化したものとまるで違う奇抜で大スケールというものが多かった時代ですよね。そのころの宣伝マンというのは本当に大変だけど面白い仕事をしたんだろうなあと推察できます。
私が業界に入って最初に試写室に入れてもらったのもヘラルドだったかも。その時は新橋の駅前ビル内にあったのですが、見たのは「モナリザ」だったような……銀座のど真ん中に移ってからは、「レオン」のナタリー・ポートマンの単独取材をヘラルドの会議室でやらせてもらったことなども思い出深いですね。
と、個人的な映画体験も思い出してしまうような資料も満載。ヘラルドと聞いて懐かしいと感じる人は必読でしょうね。
posted by 編集局長 at 15:47| 日記

2017年01月26日

アカデミー賞ノミネーション

ちょっと書くのが遅くなりましたが、アカデミー賞ノミネーションをオンタイムで見ていました。例年のようにどこかのホテルに早朝から(現地のこと)記者を集めて、協会会長が登場して何人かの俳優に候補を手短にアナウンスする方法をやめて、ストリーミング映像のようなものを一斉配信する形になり面食らいましたが、この候補を発表後すぐにまとめて一覧にする作業の対処が、いずれのメディアも大変だったようで、アカデミー賞の公式サイトでも一時間違いが発生したようです。私もある程度、目安を付けて予想を書き出しておいて、そこから削ったり、付け足したりの作業が結構大変でした。
「ラ・ラ・ランド」が14個もノミネートを受けたのはちょっと意外でしたが、やはり本命ということでしょう。なんというか、現実の人生はなかなかうまくいかないものだけれど、それをかなえてくれるのが虚構の世界を描く映画の素晴らしさなんだというラストが、いかにもハリウッドが歓迎しそうなテーマで、それをすごくうまい形でミュージカルにした本作のデーミアン・チャゼルはさすがという感じ。
しかし対抗馬「ムーンライト」も素晴らしいんですよ。見方によってはLGBTものと言えなくもないんですが、一人のマイノリティーの少年が自分は何者であるかを発見し、それを受け入れていく過程を綿密にかつ優しく描いたアイデンティティーの映画なんですね。助演男優賞はまず最有力と思うのですが、後は何を獲れるかな?
「メッセージ」もSFなんですが、そこに留まらない人間のドラマになっています。「未知との遭遇」や「コンタクト」に近いと思うのですが、3作ともソニーの映画という共通項がありますね。エーミー・アダムズの落選が残念でした。
今回は「沈黙 サイレンス」や「ハドソン川の奇跡」はほとんど無視に近い状態となりましたが、もうハリウッドの世代交代は完全に始まっていることがよくわかるノミネート結果でもありました。本番ではどういう評価を下されるのか益々興味深いです。
posted by 編集局長 at 13:19| 日記

2017年01月20日

ネオン・デーモン

ひとつ、大きな変更があります。
21日発売のSCREEN3月号を読んでいただくと気付くかもしれませんが、私このたび、10年ほど務めた編集長を引退します。といいましてもまだ編集部にはおります。編集局長という肩書になりまして、編集作業を後方から支援することになります。引き続きよろしくお願いします。
ということで、このブログも「編集局長ブログ」にタイトル変更となりますね。
さて話変わりまして、この間、試写で見逃した「ネオン・デーモン」を劇場に見に行ったんですね。実は一度満員で入れなくて、日を改めて行ったんですが、なんでこんなに混んでいるのかよくわからなかったんです。で、ようやく見られた「ネオン・デーモン」、めちゃくちゃ面白かった……というより、こんな映画だったのか!といまさらながら唖然としました。ニコラス・ウィンディング・レフンの新作なのに、あまり賞レースにからんでいないなとか思ったら、これは賛否両論致し方なし!という内容だったのです。
人間性のかけらもないようなモデル業界に、野心も欲もなく飛び込んできた一人の少女。彼女がこの危険きわまりない世界で食い物にされてしまう(まさに文字通り)様を描いたこわーい映画で、主演のエル・ファニングがこれ以上ないはまり役ゆえ、無垢な彼女がどうなって、どうされてしまうのか、最初から最後までハラハラし通し。レフンが悪趣味なのか、ドSなのか、これでもかというくらいエルちゃんが大変な目にあわされます。基本的にファンタジー色も濃く、かなりモデル業界をデフォルメしているのですが、人間の美や若さに対する羨望や嫉妬、持つと持たざる者の悲喜劇をアート風に描いているともいえます。とにかくオチのグロさが評価のわかれどころかも。それゆえにヒットしているのか?と穿った見方もしてしまいました。
こういう残酷な目にあわされながらも、健気にがんばるエルが素晴らしかった。また元子役のジェナ・マローンの体当たり演技、ベラ・ヒースコートのヌードやキアヌー・リーヴズの非道ぶりなど驚かされることばかりでした。見ておいてよかった。
posted by 編集局長 at 17:45| 日記

2017年01月07日

今年の最初の1本

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。本年もSCREENをよろしくお願いします。
正月休みは暖かくてよかったですね。今年のおみくじは「吉」とでましたが、内容的には「果報は寝て待て」「無茶するな」的なもので、実はあまり良くないのですが、昨年の「凶」よりは良しとしましょう。
そんな中、今年最初に見た1本は「ヒッチコック/トリュフォー」でした。私でも持っているベストセラー映画書『ヒッチコック/トリュフォー 映画術』を映像化したドキュメンタリーですが、この英国とフランスが生んだ映画の天才二人のことを、もう知らないという人も多いんですよね。知らないというより、名前は聞いたことあるけど作品を見たことがないという方が正しいのか。
この映画では、特にヒッチコックの映画の魅力、優れた点、特別な点などを事細かに教えてくれます。ヌーベルバーグの旗手と言われた頃のトリュフォーは映画評論家でもあり、果敢にリスペクトすべきヒッチに数々の質問をぶつけます(テープの音声でやり取りが聞ける)。天才ヒッチは“職人”でもあるため、天才ゆえの高慢さなど見せず、一つ一つの質問に具体的に答えていきます。そこに生まれる映画の天才同士の友情が心地よいので、間に挟まれる10人の映画監督へのインタビューが邪魔なくらいです。
この間『午前十時の映画祭』でちょうど「めまい」を見たばかりだったので、特に「めまい」について二人が語るくだりは興味深く聞きました。トリュフォーはこの映画史に残る作品を『失敗作』だと思っているようで、彼の指摘も『確かに』と思えるところがあり、ヒッチもたじたじになるところが面白い!
そのトリュフォーも「大人は判ってくれない」「突然炎のごとく」「アメリカの夜」「終電車」など名作を残し、わずか52歳でこの世を去ってしまいましたが、その後も長生きしていたら、どんな名作を生み出してくれたかと惜しまれます。
映画を志す人にはぜひ見ておいてほしい一作です。
posted by 編集局長 at 14:42| 日記

2016年12月30日

2016年終了

最後の最後でハリウッドではキャリー・フィッシャーの急死に続いて、母デビー・レーノルズも翌日死去という大きなニュースが飛び込んできましたが、とりあえずSCREEN編集部の年内の仕事は28日にて終了しました。かつてこんなに忙しい1年はあっただろうかというくらい、めまぐるしい年でしたが、そんな中、なんとか70周年記念号を出すことができて、ようやく大きな荷物が一つ降ろせた感じです。
このブログも今年はこれが最後なので、例によって、2016マイ・ベストテンを。1「グランドフィナーレ」2「スポットライト 世紀のスクープ」3「ブルックリン」4「シング・ストリート 未来へのうた」5「人間の値打ち」6「五日物語 3つの王国と3人の女」7「ハドソン川の奇跡」8「ニュースの真相」9「好きにならずにいられない」10「人生は小説より奇なり」──
他にも「サウルの息子」「ブリッジ・オブ・スパイ」「デッドプール」「エクス・マキナ」「山河ノスタルジア」などなど佳作が多かった年でした。さらに言えば『午前十時の映画祭』で「ハリーとトント」と「ポセイドン・アドベンチャー」をやってくれて、うれしすぎてそれぞれ3回ずつ見に行ったことが記憶に残りそうです。
では来年もSCREENをよろしくお願いします。皆さんもどうぞ良いお年を。
posted by 編集局長 at 14:02| 日記

2016年12月25日

一か月映画見放題

6回映画を見ると1回ただで見られるのでTOHOシネマズカードの会員になっているんですが、見るごとにポイントとマイル(見た映画の上映時間分)が溜まるんですよ。6ポイント貯まれば1回映画を見られて、マイルはコーヒーやポップコーンと代えたりできるんですが、年末になると2年前から1年前までの1年分が消滅するんです。だいたいこの時期になると結構溜まっているんで、そろそろコーヒー飲んだり、ポップコーンに代えようかなと思ったんですが、何マイルでもらえるのか忘れたので、ネットで確認したら、1000マイルでポップコーンとかコーヒーとかの下の方に、6000マイルで1か月映画見放題のフリーパスって書いてあるんです。で、自分の貯まっているマイルを見たら、6000越えてる……
6000マイル貯めるのって人の話によると、2年間としてだいたい月に2〜3回(有料で)見に行くペースということなので、たしかにそのくらい見てるかも、と今更思い当たったのですが、マイル消滅まであと1週間という時点で気づいてよかった。でも半信半疑で今日、会社に来る前にTOHOシネマズに行って窓口でカードを見せて『あの、6000マイル溜まったと思うんですけど……』と言ったら、『フリーパスですね』と当たり前のように言われて、結局本当に1か月有効のフリーパスもらえました(一応全国のTOHOシネマズで使えるけど一部劇場は除外)! これで「ローグ・ワン」でも「ファンタスティック・ビースト」でも「バイオハザード」でも(もう全部見ちゃったけど)、何度でも見放題(時間があれば)! まずは試写を行なわなかった「ピートと秘密の友達」を見てきましたが、年末年始何を見ようかな〜などと楽しみになりました。図らずもうれしいクリスマスプレゼントをもらった気分です。
posted by 編集局長 at 14:53| 日記

2016年12月13日

ゴールデングローブ賞ノミネーション

ニュース欄でもお知らせしていますが、第74回ゴールデングローブ賞の候補が発表されました。アカデミー賞の前哨戦といわれるだけあって、注目度の高いこの賞ですが、順当なような意外なような。
作品賞・監督賞・演技賞の枠に現代ハリウッドの巨匠といわれるマーティン・スコセッシの「沈黙 サイレンス」とクリント・イーストウッドの「ハドソン川の奇跡」が見事に無視されています。かろうじてメル・ギブソンが「ハクソー・リッジ」で作品・監督・主演男優と気を吐いていますが、今回はハリウッドの新勢力にスポットが当たるようです。
そのトップランナーが「ラ・ラ・ランド」のデーミアン・チャゼル。前作「セッション」も良かったですが、今回もツウ好みのミュージカル風ロマンスです。なんというのか、『二番目の夢をかなえた恋人たちの果たせなかった夢』をかなえるのがハリウッド=虚構の世界の素晴らしさなんだと言いたげなクライマックスに、ぐっとくるような切ないロマンスで、ハッピーエンドともアンハッピーエンドとも取れるラストが心憎いんですね。これはハリウッド族には好かれる作品でしょう。また男優賞有力の『マンチェスター・バイ・ザ・シー』、間違いなく今年のブラックパワーの台風の目になる『ムーンライト』も主要部門で複数ノミネートされ、このあたりが三つ巴の戦いを見せてくれるのが今年のハリウッド賞レースになるという感じ。それを見事に表しているのがこのゴールデングローブの候補一覧に現われているような。
またアニメ賞に「君の名は。」が選ばれなくて、日本ではニュースになっていましたが、もし候補になるなら「レッドタートル」とか「百日紅」の方が有力。この2作が入っていない時点でまたまた今年もハリウッド・アニメ(「ズートピア」とか「モアナと伝説の海」とか)が強いことが如実にわかります。
華やかさがもう一つほしいかなという気もしますが、1月8日(現地時間)の授与式を楽しみにしましょう。
posted by 編集局長 at 17:54| 日記

2016年12月05日

コミコン終了

遅くなりましたが、昨日まで絶賛開催中だった「第1回東京コミコン」、無事終了しました。ご来場いただいた方々ありがとうございました。
私もブースにしばらくいたのですが、お声を掛けていただいた読者の方も多く、みなさんに感謝です。熱い映画ファンの方ばかりで、こちらもうれしくなりました。
また大越まどか先生の似顔絵コーナー、ご希望の方が多かったのですが、なにせ一枚描くのに時間がかかるので、限定名にしか対応できず、しかも先着順だったためお断りしてしまった方には大変失礼しました。またの機会によろしくお願いします。大越先生もまさか2ショットをお願いされるとは思っていなかったそうで、びっくりでしたと話しておられました。杉山すぴ豊さんのサイン会にもたくさんのご来場ありがとうございます。
初めての試みで至らない点も多かったと思いますが、来場された方ほとんどのみなさんが大変良い方ばかりだったのも感動でした。とりあえず来場者の方、関係者の方、みなさんお疲れ様でした。
posted by 編集局長 at 14:32| 日記

2016年12月03日

東京コミコンに出席

第1回東京コミコン、12月2日からスタートしましたが、私も今日3日から参加してきました。予想以上に来場者でごったがえし、我がスクリーンのブースにもあふれんばかりのお客さんに立ち寄っていただきました。
あなたがSCREENの表紙になれる撮影会、杉山すぴ豊さんのサイン会、大越まどかさんの似顔絵コーナー、いずれも満員御礼で、せっかくいらしたのにお断りした方にはご迷惑おかけしてしまい申し訳ない気持ちです。ブース内に掲げたSCREENとスターのギャラリーも大勢の方が写真を撮って行かれました。
場内は本当にコスプレした方が大勢闊歩している状態で、みんながそれを楽しんでいる感じが伝わってきて、なんでもありの自由な空間が心地よい雰囲気でした。
それでもとにかく立ちっぱなしだったので、いつも座って作業している身のため、腰が痛くなるアクシデントも。帰りの電車内で座れたのはラッキーでしたが。さて明日はこれ以上になるのか? 怖いような楽しみなような……
posted by 編集局長 at 21:20| 日記

2016年11月26日

東京コミコン開幕まであと……

もうご承知の方もいるかと思いますが、12月2〜4日に幕張メッセ国際展示場で行なわれる『東京コミコン』に、SCREENが出店します。ジェレミー・レナー、スタン・リーら豪華ゲストの来場、ステージイベント、コスプレ撮影会、サイン会など様々な催しが予定されていますので、皆様ぜひお誘いあわせの上、お越しください。
といいつつ、もう開幕まであと6日! うちでもいろいろ準備しているんですが、なにせSCREEN自体が70周年記念号を製作中なので、大きなイベントを二つ同時に進行しているような状態。はたしてどうなるのか、自分でもよくわかりません。しばらくブログを書く時間もなさそう……
posted by 編集局長 at 15:41| 日記

2016年11月20日

一夜にして千葉駅が……

土曜の晩、千葉の実家に帰ったんですよ。その時はあいかわらずJR千葉駅、あちこち工事中で迷路みたいな感じが続いていたんですが、改札を出る時、新千葉駅完成まであと1日って表示されていたんです。あと1日って明日これ完成するの? とびっくりだったんですが、確かによく見るとあちこち出来上がっている感じも。正面の入り口もシャッター下りたままだけど、ここが開いたら何か新しいものが広がっていそうな感じ……
ということで、今朝また出社するときに千葉駅に着いたら、何やらセレモニーが行なわれていて、その正面入り口がオープンして2台のエスカレーターと広い階段ができている! 上階では新装開店のペリエ前に長蛇の列が。「なにこれ?本当に千葉駅?」という近代的な建造物が出来上がっていました。駅構内をよく見ることができなかったので、今度年末帰省した時にじっくり見てみようかと。
実は千葉に帰ったのは、今月末で閉店する千葉パルコを最後に見るためだったのですが、こちらも閉店セールをやっているため、いつもより店内に活気が。私らが中高生の時、最新文化の発信地のような存在だったのに、いつの間にか廃れてしまったんですよね。どこかでニュースになっていたけど、千葉駅周辺は再開発が進んでいるけれど、かつてのデパートなどが林立していた中心街が廃れて空洞化が止まらないとか。それは千葉中心街華やかなりし時代を知っている私らにすれば、まぎれもない事実で、寂しい限りです。もし京成千葉駅内の映画館が無くなったら、本当にどうなってしまうのかと心配になるくらい。パルコに続いて、来年3月には三越も閉店。一方で再開発が進み、一方で空洞化が進む、現代の日本の都市問題をまざまざと見せつけられるのがいまの千葉市かも知れません。
posted by 編集局長 at 16:06| 日記

2016年10月25日

東京国際映画祭開幕

本日より、第29回東京国際映画祭開催ですが、残念ながらあまり天気に恵まれませんでした。レッドカーペット取材に行ってきましたが、私は屋根のあるところで見ていたんで、外に待っている人たちがちょっとかわいそうでした。といいつつも、レッドカーペットを歩いている当人たちは降ったりやんだりの小雨を気にすることもなく楽しんでいた様子。映画によってはメイクの人から、撮影協力者?まで含めて10数人の団体さんでやってくるところも多々あり、なんといってもレッドカーペットを歩くということは特別な経験なんでしょうね。個人的にはたまたま来日していたところを誘われたというアンヌ・パリローとか、コンペ「7分間」に主演のオッタヴィア・ピッコロ(白髪のレディーになっていた!!)なんて懐かしい女優が紛れているのが驚きだったんですが。
ま、そんな中、一番の目玉はなんといっても「マダム・フローレンス!夢見るふたり」のメリル・ストリープ。昨日の記者会見でも会場から人があふれんばかりの大盛況で、彼女も「前回やった会見より倍くらい記者がいるみたい」と驚いていました(と言っても前回は会場が倍以上広かったんです)。このマダム・フローレンスの人柄と同じように、品があるマダムといった感じのメリルは、今回日本という舞台に合わせて、鶴の柄のドレスを着ていました。サプライズゲスト?の安倍首相や「聖の青春」の松山ケンイチと楽しげに会話したり、気さくな感じがまたメリルらしいのですが、本当は来日予定だったヒュー・グラントも一緒だとますます豪華だったのに……と愚痴ってもしかたない。
先般公開されたフランス映画「偉大なるマルグリット」の元ネタとなったアメリカの実話を、今度はわりと史実に忠実に映画化した本作。またメリル、オスカー候補?と思わず突っ込みたくなる名演ですので、お見逃しなく。
posted by 編集局長 at 19:57| 日記

2016年10月22日

七人の侍

今年の「午前十時の映画祭7」最大の目玉と言われる「七人の侍」4K版に行ってきました。日本橋で見たんですけど、前週までやっていた新宿の劇場がものすごいチケット争奪戦だったと聞いて、早めにチケット予約しておいてよかった……(それでもぎりぎりですぐ満席になったんですが)完売状態だったのですがなぜか私の隣の席は最後まで空席。予約したけど来られなかったのかな?
それにしても映画館で「七人の侍」を見るのは何年振りだろう? もしかしたら20年くらい見てなかったかも。そのくらい久々のせいか、4K映像があまりにも完璧なせいか、めちゃめちゃ感動しました。黒澤明監督の名演出は当たり前ですが、志村喬、三船敏郎はじめとするキャストの演技が脇の脇まで素晴らしくて、以前見た時より感動したかもしれません。三時間半という上映時間(途中休憩アリ)もまったく苦にならないどころか、もう終わり?というくらい。映画とは演出、演技に加えて、脚本、美術、ありとあらゆる部門の総合芸術なのだという基本をあらためて感じさせてくれる教科書のような作品です。戦後10年足らずの時期にこれほどの作品が出来ていたことを思うと、やはり映画の黄金期はこの時代を指すのかなと改めて感じ入ります。
まだ10日以上上映していますので、まだ見たことがないという人はもちろん、以前見たなあという方も再見をおすすめ。モノクロだけどとにかく映像が美しく変身しています。
posted by 編集局長 at 16:43| 日記

2016年10月17日

スコセッシと妙な場所で遭遇

今年の高松宮殿下記念世界文化賞の演劇・映像部門の受賞者に選ばれたのは巨匠マーティン・スコセッシ監督。明日の授与式前に恒例の受賞者記者会見が行われたので行ってきました。私は第1回(受賞者はあの「天井桟敷の人々」のマルセル・カルネ監督!)から行っているんですが、今回もう第28回ということで、さすがに年を痛感します。その第1回から国際顧問(選考委員)を務めているアジア地域担当が、中曽根康弘元首相。まだ現役で毎年この会見や授与式に出席しているんですが、なんといま98歳!? かくしゃくとしていた中曽根さんも最近は足元がおぼつかなくなってしまったんですが、今日会見前にトイレにいたら、お供の人たちと一緒に中曽根さん、車いすで入ってきました。なんだか居てはいけないような気がしてきたので、用も早々に出てきちゃいました。もちろん会見には自分の足で登壇するんですが、きちんと挨拶なさる98歳、お元気です。
そこでスコセッシも登場して受賞者の5名と中曽根さんはじめとする国際顧問(イタリアの元首相ディーニとか、オックスフォード大の総長のパッテンとか、メトロポリタンの元理事長ルアーズとか、私ら下々の者がめったにお会いできない人々が目の前にいます)たちのありがたいスピーチが終わり、今度は別室で各受賞者の個別懇親会が行なわれるんです。その部屋に移動して席を取ってから急いでトイレに駆け込んだら、こんどはスコセッシがいました。ただ音楽部門の受賞者ギドン・クレメールさんと一緒で楽しく歓談中だったので、声を掛けるなんてできません! せまい化粧室に世界的芸術家二人と私の三人だけというシュールな状況の中、二人が出ていくまで冷や汗ものでした……
そのあと、スコセッシの懇親会で質問したくてずっと手を上げていたのに、指名されなかったのがなんとも心残りです。監督ったら(早口なのに)話がめちゃ長いんだもん……あっという間に制限時間がいっぱいになったのでした。
posted by 編集局長 at 20:23| 日記

2016年10月13日

昨日の停電

夜の12時ころ家に帰るまで全く知りませんでした。そんな大規模な停電が東京で起きていたなんて。
会社と同じ千代田区でも被害にあったところがあったとか。昨日は会議漬けの1日(今日も)だったので、部屋にこもりきりで、小社の出かけていた社員がなかなか帰社できなかったことも知らなかったし。地震じゃないからスマホの速報も鳴らないし。結構落とし穴的な災害ですよね。
帰りの電車内でも何もなかったかのようにアナウンスもなし。台東区民は被害にあっていないから、その話題にふれる人もなし。そのまま帰宅してテレビをつけたら大ニュースになっていてびっくりした次第です。
外界とあまり接触しない時期がようやく終わったのですが、さっそく本日1月号の会議終了。また雑誌作りに没頭します。
posted by 編集局長 at 20:14| 日記

2016年09月28日

東宝×ワーナー=ジョジョ!

東宝とワーナーが超豪華な映画を合同で作るというので、例の「キングコング対ゴジラ」かと思って記者会見に行ってきました。でも来年夏公開って書いてあるのを見て、まずその前日譚「コング:スカルアイランド」が来年公開なんだから、それはないかと思い直し、でもワーナー配給だから外人キャスト出るかもと、思っていました。さて、そのタイトル発表の瞬間……人気コミックの実写版、「ジョジョの奇妙な冒険」でした!(正確には「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない第一章」)
30年も前からあるシリーズなのでタイトルはもちろん知っているけど、個人的にはあんまり熱心に読んだことないのですが、あの物語なら外人スター出るかも? と思ってたら、監督は三池崇史!(まあ「ヤッターマン」とかヒットしたしね……)そしてキャスト紹介! 主人公・東方仗助=山ア賢人、広瀬役=神木隆之介、山岸役=小松菜奈、虹村兄役=岡田将生、虹村弟役=真剣佑、片桐役=山田孝之、空条役=伊勢谷友介と、見事なまでに人気日本俳優が並びました。これだけ並ぶと壮観。ちなみに来なかったけど主人公の祖父は國村隼、主人公の母は観月ありさです。撮影はスペインのシッチェスでやるらしいですが外人は出なそうな感じ。
早いもので、すでにネット上ではこのキャスティングについて賛否両論のようですが、えてして熱心な原作ファンが多いほど、こういうものは議論が白熱するもの。でも監督もキャストの人たち(山田さん以外?)も役作りに燃えていたようなので、どれだけキャラに近づけるか見ものと思われます。せっかくだからシッチェス映画祭で上映されて何か受賞できるといいですね。
posted by 編集局長 at 16:42| 日記