2016年10月17日

スコセッシと妙な場所で遭遇

今年の高松宮殿下記念世界文化賞の演劇・映像部門の受賞者に選ばれたのは巨匠マーティン・スコセッシ監督。明日の授与式前に恒例の受賞者記者会見が行われたので行ってきました。私は第1回(受賞者はあの「天井桟敷の人々」のマルセル・カルネ監督!)から行っているんですが、今回もう第28回ということで、さすがに年を痛感します。その第1回から国際顧問(選考委員)を務めているアジア地域担当が、中曽根康弘元首相。まだ現役で毎年この会見や授与式に出席しているんですが、なんといま98歳!? かくしゃくとしていた中曽根さんも最近は足元がおぼつかなくなってしまったんですが、今日会見前にトイレにいたら、お供の人たちと一緒に中曽根さん、車いすで入ってきました。なんだか居てはいけないような気がしてきたので、用も早々に出てきちゃいました。もちろん会見には自分の足で登壇するんですが、きちんと挨拶なさる98歳、お元気です。
そこでスコセッシも登場して受賞者の5名と中曽根さんはじめとする国際顧問(イタリアの元首相ディーニとか、オックスフォード大の総長のパッテンとか、メトロポリタンの元理事長ルアーズとか、私ら下々の者がめったにお会いできない人々が目の前にいます)たちのありがたいスピーチが終わり、今度は別室で各受賞者の個別懇親会が行なわれるんです。その部屋に移動して席を取ってから急いでトイレに駆け込んだら、こんどはスコセッシがいました。ただ音楽部門の受賞者ギドン・クレメールさんと一緒で楽しく歓談中だったので、声を掛けるなんてできません! せまい化粧室に世界的芸術家二人と私の三人だけというシュールな状況の中、二人が出ていくまで冷や汗ものでした……
そのあと、スコセッシの懇親会で質問したくてずっと手を上げていたのに、指名されなかったのがなんとも心残りです。監督ったら(早口なのに)話がめちゃ長いんだもん……あっという間に制限時間がいっぱいになったのでした。
posted by 編集局長 at 20:23| 日記

2016年10月13日

昨日の停電

夜の12時ころ家に帰るまで全く知りませんでした。そんな大規模な停電が東京で起きていたなんて。
会社と同じ千代田区でも被害にあったところがあったとか。昨日は会議漬けの1日(今日も)だったので、部屋にこもりきりで、小社の出かけていた社員がなかなか帰社できなかったことも知らなかったし。地震じゃないからスマホの速報も鳴らないし。結構落とし穴的な災害ですよね。
帰りの電車内でも何もなかったかのようにアナウンスもなし。台東区民は被害にあっていないから、その話題にふれる人もなし。そのまま帰宅してテレビをつけたら大ニュースになっていてびっくりした次第です。
外界とあまり接触しない時期がようやく終わったのですが、さっそく本日1月号の会議終了。また雑誌作りに没頭します。
posted by 編集局長 at 20:14| 日記

2016年09月28日

東宝×ワーナー=ジョジョ!

東宝とワーナーが超豪華な映画を合同で作るというので、例の「キングコング対ゴジラ」かと思って記者会見に行ってきました。でも来年夏公開って書いてあるのを見て、まずその前日譚「コング:スカルアイランド」が来年公開なんだから、それはないかと思い直し、でもワーナー配給だから外人キャスト出るかもと、思っていました。さて、そのタイトル発表の瞬間……人気コミックの実写版、「ジョジョの奇妙な冒険」でした!(正確には「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない第一章」)
30年も前からあるシリーズなのでタイトルはもちろん知っているけど、個人的にはあんまり熱心に読んだことないのですが、あの物語なら外人スター出るかも? と思ってたら、監督は三池崇史!(まあ「ヤッターマン」とかヒットしたしね……)そしてキャスト紹介! 主人公・東方仗助=山ア賢人、広瀬役=神木隆之介、山岸役=小松菜奈、虹村兄役=岡田将生、虹村弟役=真剣佑、片桐役=山田孝之、空条役=伊勢谷友介と、見事なまでに人気日本俳優が並びました。これだけ並ぶと壮観。ちなみに来なかったけど主人公の祖父は國村隼、主人公の母は観月ありさです。撮影はスペインのシッチェスでやるらしいですが外人は出なそうな感じ。
早いもので、すでにネット上ではこのキャスティングについて賛否両論のようですが、えてして熱心な原作ファンが多いほど、こういうものは議論が白熱するもの。でも監督もキャストの人たち(山田さん以外?)も役作りに燃えていたようなので、どれだけキャラに近づけるか見ものと思われます。せっかくだからシッチェス映画祭で上映されて何か受賞できるといいですね。
posted by 編集局長 at 16:42| 日記

2016年09月26日

今年の東京国際映画祭

10月25日から行なわれる第29回東京国際映画祭の会見が虎の門であり、行ってきました。
洋画ファンにとって注目は特別招待作品かと思うんですが、今回はオープニング作品が「マダム・フローレンス!夢見るふたり」で、主演のメリル・ストリープとヒュー・グラントが来日するそうです。とまあ、これは発売中のSCREENにも書いてあるので、さらに誰が? と思っていたんですが、特に発表なし。どうも韓国とか香港とかあたりから誰か来そうですが。追加ニュースを待ちましょう。それでその特別招待作に、ドルー・バリモア主演の「マイ・ベスト・フレンド」とか、エル・ファニング主演「ザ・ネオン・デーモン」とかドニ・ヴィルヌーヴ監督の「メッセージ」とかネート・パーカー監督・主演の「バース・オブ・ネイション」などがラインナップされました。さらに特別上映作として「五日物語」「大唐玄奘」「ヒッチコック/トリュフォー」などがあり、ちょっと見たいものに「トランボ」で描かれていた「黒い牡牛」が上映されるそうです。ドルーやエルが来てくれるといいのですが。
注目のコンペティション作品はイタリアの「7分間」、イランの「誕生のゆくえ」、ロシアの「天才バレエダンサーの皮肉な運命」などが選出。同部門の日本映画「アズミ・ハルコは行方不明」の主演・蒼井優と松井大悟監督が来場してあいさつしましたが、監督はどうしてもTIFFに出たかったそうで、大変感激していました。もう一つの日本映画「雪女」からは主演の青木崇高が来場。他国の優秀作とバトルを展開します。
そうそうそのジャッジを行なう審査員長はジャン・ジャック・ベネックス監督となりました(前もやってなかったっけ?)。ほかにも細田守監督作品特集や、野外上映(「トップガン」「スタンド・バイ・ミー」など)もあり、個人的には関連企画の“UCLA映画テレビアーカイブ復元映画コレクション”で上映される「荒野の決闘(非公開試写版)」というのに興味をそそられました。
それ以外にも数えきれないほどの内外作品が上映されます。ぜひ映画ファンは参加してみてください。
posted by 編集局長 at 17:22| 日記

2016年09月22日

また離婚話?

ジョニー・デップとアンバー・ハードの離婚騒動がようやく終わりが見えた、と思ったところに、『アンジェリーナ・ジョリーがブラッド・ピットと離婚へ』って……思えばたった二年前、ジョニーがアンバーと婚約してもうすぐ結婚か?なんて言っていた時に、このアンジーとブラピが10年の交際を経て結婚、とかいう記事を書いていたような記憶が思い出され、ハリウッドスターの結婚期間の短さを改めて思い知らされるばかりです。
というべきか『なんで離婚なの?』と率直に思いました。どうも今時点でのあちらから伝わってくるニュースを聞くと、ブラピもある程度非を認めているものの、アンジーが一方的に離婚話を進めているような気配。アンジー側の理由としてはブラピが昔からの習慣であるアルコールやたばこ、薬をやめず、子供たちにも乱暴な行為をしたとかなんとか? 酒や薬のことをブラピは認めていますが、子供たちへの乱暴などは全く否定しています。もうひとつが以前からある噂の『ブラピの浮気をアンジーが疑っている』ということ。どうも新作で共演したマリオン・コティヤールが相手という話ですが、これはブラピもマリオンも否定。アンジー側にも浮気の噂があるので、このあたりは当事者自身しかわかりえませんが、なんだかジョニーとアンバーの騒動を思い起こさせるような内容で、『またか』と思ってしまいます。
ほかにもブラピがアンジー・パパのジョン・ヴォイト(アンジーはあまり好きではない)と仲良くしているのが気に入らないとか、いろいろ情報が出てくるのですが、たぶんアンジーの『なんでも思い込んだら一直線』的な性格も起因しているのではと穿った見方も。ヴォイトとのこじれた親子関係の件もそうですが、一度こういう状態になるとブラピとの離婚交渉も難しくなるかもしれません。ブラピは共同親権を望んでいるんですが、アンジーは単独で子供を引き取り、時々ブラピにも会わせるという条件を突き付けているようです。財産分与も含めてこれでは泥沼化必至でしょう。
二人の共演作「白い帽子の女」を今週末に見に行こうかと思っていたのに、どういう気持ちで見たらいいのか……また複雑な感想になりそうです。
posted by 編集局長 at 14:51| 日記

2016年09月11日

ベネチア国際映画祭閉幕

まもなく11月号校了ですが、前回書いてから、入稿・校正多忙のため、いろいろ書きたかったことを逃してしまいました。(ジーン・ワイルダーほかメル・ブルックス映画のかつての常連たちとか、コーエン兄弟監督の常連ジョン・ポリトーが次々亡くなったり……)
そしてそんな中、ベネチア国際映画祭も開幕し、本日閉幕。今年は地味かなと思っていましたが、ナタリー・ポートマンやエマ・ストーン、ジェーク・ギレンホール、エーミー・アダムズなどハリウッドからもいろいろスターがやってきました。注目の金獅子賞はフィリピンのラヴ・ディアズ監督の「ウーマン・フー・レフト(去った女)」に。彼は先般のベルリンでも注目されていたらしく、フィリピン映画界の今後の台風の目になるかも。でも下馬評が圧倒的によかったデミアン・チャゼル監督の「ラ・ラ・ランド」が獲ると思っていたんですよ。結局エマ・ストーンの女優賞だけで終わったけど。エマは今度のオスカーレースの有力候補に躍り出ましたね。そういや10分以上のスタンディングオベーションで大好評だったエミール・クストリッツアの新作は無冠? 一方で審査員グランプリはトム・フォードの「ノクターナル・アニマルズ」というのも意外。トム・フォード本当に才能あるんですね。
でも映画界の話題はすでにトロント映画祭に移行。ハリウッドにとってはこっちの方がオスカーに近い映画祭になってしまい、ベネチアも佳境に立たされているかもしれません。佳境といえば、トロントのちょっと前にやっていた同じカナダのモントリオール映画祭。日本ではこっちの方が受賞しやすい映画祭でNHKなんかでもニュースになっていましたが、こっちこそ本当に佳境。来年はもう行なわれないんじゃないかといわれています。というくらい今回は運営側がひどかったそうですが、その話はまた今度。
posted by 編集局長 at 14:46| 日記

2016年08月30日

六輔 永のお別れ会

7月に亡くなった永六輔さんのお別れ会が今日青山で行なわれ、出席してきました。この項のタイトルはこのお別れ会のタイトルです。永さんくらいになるときっと友人・知人・仕事関係者も膨大な数になるだろうから、献花してすぐ退出かと思っていましたが、会場に案内されると着席を促されて、そこから終わりまでずっと式を見学することになりました。
黒柳徹子さんから始まって、小林亜星さん、久米宏さん、中山千夏さん、鎌田實さんなどなど錚々たる面々が時には笑いも起こるようなオリジナルの弔辞を述べ、それからも永さん作詞の名曲の数々のピアノ演奏(前田憲男さんによる)、ジェリー藤尾さんの歌唱、永さんの残した反戦の詞の朗読(お孫さんによる)、和太鼓などなど、これは一つのショーなのかと思うような会でした。きっと永さんの『来てもらったからにはただでは帰しません』というようなショーマンシップを表現したお別れ会を、友人の方々が作ったのでしょう。『きっと永さんはもっとこうしろ、ああしろと天国から文句を言ってくるでしょう』と司会の北山修さんがおっしゃっていましたが、この会をプロデュースしたかったのは永さん本人だったのかもしれません。それにしても昭和の文化を作った人々がずらりとそろったこんな集いはもうめったに見られるものではないかもしれません。ちょこっとお邪魔して引き上げるつもりが、豪勢なエンターテーンメントを生で見せていただいたという気がして、『さすが永六輔さんのお別れ会!』と脱帽したのでした。
posted by 編集局長 at 14:59| 日記

2016年08月20日

dマガジン、スタート

先週はパニック・アドベンチャーの金字塔「ポセイドン・アドベンチャー」、今日はスティーヴ・マックィーンのバイオレンス「ゲッタウェイ」を午前十時の映画祭で見てきて、頭の中は70年代に逆行中。CSでも「70年代アイドル歌謡曲ベスト100」という番組を見て、ほとんど歌える!とアナログ世代、ばりばりの反応を見せていますが、まったく話変わって今日からSCREENがdマガジンでも読めるようになりました。
dマガジンといってピンとこない人も多いのですが、CMで渡辺直美さんがやってるやつというと、大抵の人がわかってくれます。まあスマホなどでもSCREENが読める時代が来たということです。エンタメ雑誌のデジタル化については、本当に結構昔からいろいろな制約などがあり、各出版社が集まっての勉強会などもありながら、実現が難しいとされてきたんですが、映画会社の方たちと話していても、もうそういう時代でもないという風潮がようやく定着してきたという感じですね。若い世代は本当に雑誌というものに対する考えが我々アナログ時代を知っている者と異なるので、今後もこういうことが当たり前のようになっていくのでしょう。
注意事項として全ページ読めるというわけではないのですが、もしよければ一度お試しください。
posted by 編集局長 at 14:06| 日記

2016年08月15日

オリンピック真っ最中

連日のようにリオ・オリンピックの様子がものすごい勢いで報道され、すいませんがちょっと食傷気味の中、80年前のオリンピックを描いた「栄光のランナー/1936ベルリン」を見てきました。
ナチス・ドイツが台頭する中で行なわれたベルリン五輪で、米国陸上選手ジェシー・オーエンスが複数の金メダルを獲得して、ゲルマン民族優位を示そうとしたナチの鼻をくじいたという逸話は、なにかで聞いたことがあったような……これはまさにその時のオリンピックの話ですが、黒人選手だったオーエンスが米国内でもかなり人種差別されていたことや、(五輪記録映画を撮った女性監督)レニ・リーフェンシュタールとのトリビア?など知らなかったことも多く、為になる映画でした。
たしかに今回の記録、メダルのことも報道すべきだとは思いますが、時には歴史に目を向けた独自の特集なども組んでもいいのでは? どの局を見ても24時間同じ映像が繰り返し流されるばかりだとそう思えてしまうもの。その前に見た「ニュースの真相」でも言っていましたが、このままだと報道は誰かが取材したものをあげつらって読み流すだけのメディアになってしまうというセリフは、オリンピックに限らず確かに今そうなりつつあるな、と合点のいくものでした。確かにメダルを取る瞬間は何度でも見ていて気持ちいいものでしょうが、それ以外にも競技の間にはドラマがいろいろあるのでは?と、ふと考えてしまうことも。
「栄光のランナー」もオーエンスが差別にあいながらメダルを取るまでの話や、米国が参加に至るまでの話や、ゲッペルスとレニの関係など、様々な角度でベルリン・オリンピックを見ていて、一方的でないところが個人的には良いと感じましたが、みなさんはどうでしょうか?
posted by 編集局長 at 18:04| 日記

2016年08月10日

スーサイド・スクワッド

昨日、ようやく10月号を校了、魔のお盆進行をなんとか終えました。一息ついたところで全米で大ヒット中の「スーサイド・スクワッド」完成披露試写会へ。
もうハリウッドでの評判を知っている方もいるかもしれませんが、ま、突っ込みどころ満載ですが、それも含めて面白かったですよ。でも一番良かったのは、やっぱりマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインでしょう。彼女の快演を見るだけでも一見の価値ありです。ウィル・スミスやジャレッド・レトーも張り切っているけど、マーゴットのハマリぶりが最高。男性ファンが激増するんじゃないかな。
それはそうとして、まず思ったのは、これってアメコミ版「特攻大作戦」ですよね。ちょっと懐かしいけど、第二次大戦のさなか、ドイツ軍司令部を破壊するためのミッションを受け、集められた12人の囚人たちの極秘作戦を描いたロバート・オルドリッチ監督の大ヒット戦争映画。死んでも誰も何とも思わない連中が、恩赦を餌に集められたものの、男の意地をかけて作戦を遂行するこの映画、大ヒットを受けて、日本でも同じような内容の東映映画「ごろつき部隊」がすぐに製作されたりしたもんです。
大きな枠組みで言えば、まさに「特攻大作戦」の囚人たちが、やはり獄中に囚われていたアメコミの悪役たちに変わったような感じで、ノリは嫌いじゃないんですよ。ただ敵役がなあ……
でも見終ったあと、うちの編集者たちと話がはずんだので、いろいろ見どころは多いです。ぜひ日本でもヒットしてくれますように。
posted by 編集局長 at 16:26| 日記